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CVE-2026-46475 Flowiseのクロスワークスペース権限奪取脆弱性を悪用した権限昇格問題とLLMフロー運用者向け緊急対応策

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本記事は公開時点の情報をもとにした速報記事です。内容が更新される場合があるため、必要に応じてベンダー公式情報や一次情報もあわせて確認してください。

目次

結論

  • 危険度: 情報なし
  • 対象: flowise <= 3.1.1
  • 修正: 3.1.2
  • KEV: No (NVD Critical由来。CISA KEVには未登録)
タイトルの緊急度プレフィックス(【至急】【最重大】等)の意味
表記 条件 意味 対応目安
【至急/ランサム悪用】 CISA KEV登録 + ランサムウェア悪用観測 ランサムグループが現在進行形で悪用 本日中に対応開始
【至急/重大】 CISA KEV登録 + CVSS 9.0以上 実世界で攻撃観測あり + スコア極めて高い 本日中に対応開始
【重大/KEV登録】 CISA KEV登録(CVSS低またはNVD未反映) 実世界で攻撃観測あり 数日以内
【最重大】 CVSS 9.5以上(KEV未登録) 理論上の危険度ほぼ満点、攻撃観測はまだない 1週間以内に対応計画
【重大】 CVSS 9.0〜9.4(KEV未登録) Critical帯の理論的高リスク 1〜2週間以内
【高】 CVSS 7.0〜8.9(KEV未登録) High帯のリスク 計画的に対応
(プレフィックスなし) CVSS 7.0未満 Medium以下のリスク 通常メンテで対応

「至急」と「最重大」の違い: 「至急」は CISA(米国政府機関)が 実際に悪用を観測した CVEに付与されます。「最重大」は CVSS スコア上は最高峰だが、まだ悪用観測がない ものです。同じCVSS 9.8でもKEV登録の有無で扱いが変わります。

最終更新: 2026-06-08 | 本記事は公式情報をもとに作成しています。最新情報はベンダー公式アドバイザリを必ずご確認ください。

STEP やること かかる目安
STEP 1 何が起きているか理解する 5分
STEP 2 急ぎ対応すべきか判断する 3分
STEP 3 自分の環境が対象か確認する 5分
STEP 4 修正を適用する 環境による
STEP 5 修正されたことを確認する 3分

STEP 1: 何が起きているか

一言でいうと

CVE-2026-46475はFlowiseのバージョン3.1.1以前に存在する脆弱性です。攻撃者は認証なしで別ワークスペースのアシスタントを乗っ取れます。LLMフローの管理者にとって最優先対応すべき問題です。

やさしく説明すると

Flowiseはドラッグ&ドロップでLLMの流れを作るツールです。この脆弱性は「玄関の鍵が一部壊れていて、違う部屋に勝手に入れる」ようなものです。攻撃者が他のユーザーのデータを操作できてしまいます。つまり、自分の権限を超えた情報を勝手に書き換えられます。

技術的な原因

原因はCWE-915「不適切な制御による権限の回避(Improper Control of Object Creation)」です。Flowiseのアシスタント作成・更新処理でObject.assign()を使い、許可していないフィールド(workspaceIdやid)をクライアントが操作可能です。これにより、別ワークスペースの情報を書き換えられます。

サーバーは新規作成時にworkspaceIdは上書きしますが、idの上書きを制限しておらず、更新時は逆にworkspaceIdのみ上書かれません。このため、クライアント制御の不備がクロスワークスペースの権限乗っ取りを招いています。

影響を受けると何が困るか

  • LLM管理者が他のワークスペースのアシスタントを不正操作される
  • テナント間の情報漏洩や誤操作による顧客データの漏洩
  • プロンプトインジェクション経由のエージェント乗っ取りリスク
  • RAG(Retrieval-Augmented Generation)パイプラインの破壊や改ざん
  • AI GatewayやAgentフレームワーク運用者における権限境界の崩壊
  • AI駆動開発で使うCursorやCline、CopilotなどのIDE拡張機能の誤動作につながる可能性

もっと詳しく調べたい人へ — 公式情報源マップ

本記事は以下の公式・準公式の情報源から内容を集約しています。一次情報を確認したい場合や英語で詳細を読みたい場合は、各リンクから直接アクセスできます。

カテゴリ 情報源 言語 何が分かるか リンク
総合 NVD(米国 NIST) 米国政府の脆弱性データベース。CVSSスコア、影響を受けるCPE、参考リンクの総合ハブ。最も網羅的。 開く
総合 MITRE CVE CVE採番機関の公式記録。CVE記述の「正本」。NVDより記載が簡潔だが一次情報。 開く
総合 JVN iPedia(JPCERT/CC・IPA) 日本のCSIRTが運用する脆弱性対策情報データベース。日本語で概要・対策が読める。掲載がない場合あり。 開く
総合 CISA KEV(悪用観測カタログ) 米国CISAが実際に悪用を確認している脆弱性のカタログ。掲載されていれば最優先で対応。 開く
総合 GitHub Advisory Database OSSパッケージ(npm/pypi/maven/composer/go等)別の脆弱性アドバイザリ。修正PRへのリンクが豊富。 開く
総合 OpenCVE 複数CVEデータベースの集約検索サービス。タイムラインや関連CVEの俯瞰に有用。 開く
Linux Red Hat CVE Red Hat製品(RHEL/CentOS Stream/Rocky/AlmaLinux系)の影響評価とパッチ状況。 開く
Linux Ubuntu Security Ubuntu の影響評価。各Ubuntuバージョン(22.04/24.04等)でのパッチ提供状況が一目で分かる。 開く
Linux Debian Security Tracker Debian の影響評価。stable/testing/sid別のパッチ状況。Debian派生ディストリ利用者向け。 開く
Linux SUSE CVE SUSE Linux Enterprise / openSUSE の影響評価とパッチ状況。 開く
悪用 Exploit Database 公開エクスプロイトのアーカイブ。検出ツールやペネトレーションテストでの参照用。 開く
悪用 Packet Storm Security セキュリティアドバイザリ・エクスプロイトの集約サイト。古めの情報も含む。 開く
悪用 GitHub PoC 検索 GitHubコード検索でCVE IDを直接検索。野良PoCの早期発見に。 開く
悪用 X(Twitter)検索 日英 直近の議論やニュースを観測。In-the-wild悪用の早期検知に有用。 開く
スキャナ Snyk Vulnerability DB パッケージ別の脆弱性詳細と修正バージョン。OSS依存ライブラリ追跡に有用。 開く
スキャナ Tenable(Nessus) Nessusスキャナでの検出プラグイン情報。検出ロジックの参考に。 開く
スキャナ Rapid7(Metasploit/Nexpose) Metasploit悪用モジュール、Nexposeでの検出情報。 開く

掲載しているのは無料でアクセスできる情報源のみです。CVEによっては掲載がないサイトもあります(特にJVN iPediaは日本国内で報告された脆弱性のみ掲載)。

STEP 2: 急ぎ対応すべきか判断する

結論: 【低】

判断根拠

  • CVSSスコアは現時点で公開されていません。一般的に権限昇格の脆弱性としては重要ですが、ネットワーク経由で認証なしで完全に制御されるかは不明です。
  • EPSS(悪用予測スコア)は未提供です。
  • ランサムウェアによる悪用観測はありません(Unknown)。
  • 公開PoCやExploitは確認されていません。
  • ネットワークからの到達制限状況や認証要否はベンダー情報が不十分ですが、クロスワークスペースの乗っ取りなので強力な情報漏洩リスクはあります。

誰が動くべきか

  • FlowiseをLLMのフロー作成で本番運用中の開発者・運用者
  • LLM GatewayやAgentフレームワークの構築者でFlowiseを組み込んでいる場合
  • バイブコーダー開発者(Cursor、Cline、Copilot、Aider等)でFlowise連携を利用している環境管理者

STEP 3: 自分の環境が対象か確認する

影響を受けるバージョン

製品 脆弱なバージョン範囲 修正版
flowise ~3.1.1 3.1.2

バージョン確認コマンド

Node.js (npm)

npm list flowise

出力例:

flowise@3.1.1
└── ...

判定: 3.1.1以下なら脆弱。3.1.2以上なら安全。

Node.js (package.json 確認)

cat package.json | grep flowise

出力例:

"dependencies": {
  "flowise": "^3.1.1",
  ...
}

判定: バージョン指定が 3.1.1以下なら脆弱。3.1.2以降を指定すること。

設定確認

この脆弱性は設定依存ではなく、flowiseの対象バージョンを使用している限り脆弱です。設定の変更だけで回避はできません。

Nucleiテンプレートでの検出

現時点で公開されたNucleiテンプレートは確認されていません。バージョン確認で検出してください。

STEP 4: 修正を適用する

パッチ適用

Node.js/npm環境

npm install flowise@3.1.2

出力例:

+ flowise@3.1.2
updated 1 package and audited 100 packages in 3s
found 0 vulnerabilities

判定: バージョンが 3.1.2 以上になれば修正済み。

注意: パッチ適用前に必ずバックアップを取得してください。ステージング環境での動作確認も推奨します。

パッチ即時適用ができない場合の暫定対応

公式の暫定対応策は提示されていません。パッチ適用までの間はFlowiseのアクセス制限強化やネットワーク分離を検討してください。

STEP 5: 修正されたことを確認する

STEP 3で紹介したバージョン確認コマンドを再度実行してください。

期待される出力

Node.js (npm)

npm list flowise

出力例:

flowise@3.1.2
└── ...

判定: バージョンが 3.1.2 以上ならOK。

Node.js (package.json 確認)

cat package.json | grep flowise

出力例:

"dependencies": {
  "flowise": "^3.1.2",
  ...
}

判定: バージョン指定が 3.1.2 以上ならOK。

追加で確認すべきこと

  • もしNucleiテンプレートが公開された場合は再度スキャンを実施してください。
  • ログにクロスワークスペース不正操作の痕跡がないか監視してください。

補足: 悪用観測状況

現時点でCISA KEVには未登録、ランサムウェアグループによる悪用も確認されていません。公開されたPoCコードや攻撃例は存在しません。このため、悪用は未発見です。

補足: CVSSメトリクス詳細

  • AV(Attack Vector): 攻撃者が攻撃を仕掛ける方法。ネットワーク・ローカル等。
  • AC(Attack Complexity): 攻撃の難易度。低いと簡単に成功。
  • PR(Privileges Required): 攻撃に必要な権限。不要なら誰でも可能。
  • UI(User Interaction): 攻撃にユーザーの操作が必要か。
  • S(Scope): 攻撃が影響する資源の範囲。
  • C(Confidentiality): 情報漏洩の影響度。
  • I(Integrity): データ改ざんの影響度。
  • A(Availability): 利用妨害の影響度。

本件はCVSS未発表ですが、CWE-915に分類され権限回避型の影響を含みます。

よくある質問(FAQ)

Q. このCVEに対応するために最低限すべきことは何ですか?

A. STEP 3でバージョン確認し、3.1.2以上にアップデートしてください。具体的なコマンドは本文に記載があります。

Q. パッチが適用できない場合、どうすればよいですか?

A. STEP 4の暫定対応としてネットワークのアクセス制限やFlowiseの使用制限を検討してください。公式の暫定策は提供されていません。

Q. 既に攻撃を受けているか確認する方法はありますか?

A. ログ監視で異常なワークスペースの操作を調査し、ベンダー公式の情報更新を注視してください。現在公開されたIndicators of Compromise(IOC)はありません。

Q. なぜEPSSスコアが重要なのですか?

A. CVSSは脆弱性の理論的な深刻度を示します。EPSSは実際に悪用される可能性を示す指標です。両方を確認すると対応の優先度が分かりやすくなります。

Q. このCVEと類似の脆弱性は他にもありますか?

A. CWE-915のような権限回避系脆弱性はLLMの管理系ソフトで類似事例が存在します。最新のベンダー情報を必ず確認してください。

参考文献

本記事に関連するキーワードから、他のAIセキュリティ記事を探せます。

2026-06-09 追記

本記事の公開後、以下の重要な変化が確認されました(公開からの経過: 0日)。

項目 公開時点 2026-06-09時点 変化の意味
CVSSスコア変化 9 (low) 7.7 (HIGH) NVD再評価でスコアが下方修正
タイトルプレフィックス未付与 (プレフィックスなし) 【高】 公開時はタイトルに危険度プレフィックスが付いていない。最新状況では付与が妥当(記事生成時の凡ミス補正)

CVSSスコア変化

CVE-2026-46475のCVSSスコアについて、公開時点では「9 (low)」と記載されていましたが、NVDによる再評価により「7.7 (HIGH)」へ下方修正されました。これにより、最初想定されていた「Critical(重大)」レベルから「High(高)」レベルへリスク評価が見直された形となります。運用担当者は、脆弱性そのものの危険性が依然として高い状態である一方、対応の優先順位や管理上の区分についても適切に見直しを行うことを推奨します。また、対応方針やエスカレーション基準など、組織内ルールの整合性を取るためにも、評価変更を元にした運用上の調整を検討してください。

タイトルプレフィックス未付与

本記事の公開時にはタイトルに危険度プレフィックスが付与されていませんでしたが、現時点では「【高】」プレフィックスの付与が妥当と認められました。これは記事編集時の凡ミスに対する運用是正です。最新情報としては、CVSS 7.7は「High」カテゴリに分類され、管理者や担当チームにはそれに応じた注意喚起や対応の段取りが求められます。今後、記事タイトルや一覧表示の中で当該CVEを迅速に識別しやすくなるため、見落としリスクの低減や情報伝達の質向上が期待できます。読者や現場担当者の方は、新たに付与された危険度表示を参考とし、自組織の対応計画に反映してください。

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