MENU

CVE-2026-73604 Flowiseの認証済み情報漏洩脆弱性でAPIキー流出の危機 AI Security対策ガイド

  • URLをコピーしました!

AI Security速報をXで配信しています!!

AI/LLM関連の脆弱性、PoC、KEV追加などの更新情報を見逃したくない方は、Xをフォローしてねー!

Xでフォローする

本記事は公開時点の情報をもとにした速報記事です。内容が更新される場合があるため、必要に応じてベンダー公式情報や一次情報もあわせて確認してください。

目次

結論

  • 危険度: Medium (CVSS 6.5)
  • 対象: (詳細はベンダーアドバイザリ参照)
  • 修正: ベンダーアドバイザリ参照
  • KEV: No (NVD Critical由来。CISA KEVには未登録)
タイトルの緊急度プレフィックス(【至急】【最重大】等)の意味
表記 条件 意味 対応目安
【至急/ランサム悪用】 CISA KEV登録 + ランサムウェア悪用観測 ランサムグループが現在進行形で悪用 本日中に対応開始
【至急/重大】 CISA KEV登録 + CVSS 9.0以上 実世界で攻撃観測あり + スコア極めて高い 本日中に対応開始
【重大/KEV登録】 CISA KEV登録(CVSS低またはNVD未反映) 実世界で攻撃観測あり 数日以内
【最重大】 CVSS 9.5以上(KEV未登録) 理論上の危険度ほぼ満点、攻撃観測はまだない 1週間以内に対応計画
【重大】 CVSS 9.0〜9.4(KEV未登録) Critical帯の理論的高リスク 1〜2週間以内
【高】 CVSS 7.0〜8.9(KEV未登録) High帯のリスク 計画的に対応
(プレフィックスなし) CVSS 7.0未満 Medium以下のリスク 通常メンテで対応

「至急」と「最重大」の違い: 「至急」は CISA(米国政府機関)が 実際に悪用を観測した CVEに付与されます。「最重大」は CVSS スコア上は最高峰だが、まだ悪用観測がない ものです。同じCVSS 9.8でもKEV登録の有無で扱いが変わります。

最終更新: 2026-08-13 | 本記事は公式情報をもとに作成しています。最新情報はベンダー公式アドバイザリを必ずご確認ください。

STEP やること かかる目安
STEP 1 何が起きているか理解する 3分
STEP 2 急ぎ対応すべきか判断する 5分
STEP 3 自分の環境が対象か確認する 5〜10分
STEP 4 修正を適用する 環境による
STEP 5 修正されたことを確認する 3分

STEP 1: 何が起きているか

一言でいうと

CVE-2026-73604はFlowiseの3.1.3未満のバージョンで発生する脆弱性です。攻撃者は認証済みの状態で特定APIを通じて秘密情報を平文で取得できます。LLMゲートウェイの運用者にとって、機密データ漏洩のリスクが高く最優先対応すべき問題です。

やさしく説明すると

この脆弱性は、家の玄関の鍵はかかっているものの、郵便受けから家の合鍵をすり替えられてしまうような問題です。認証済みのユーザーが、本来見せるべきでないパスワードやAPIキーなどの大事な情報をのぞかれてしまいます。つまり、権限を持つはずの人でも本来見えるはずのない秘密情報が漏れてしまうのです。

技術的な原因

この問題はCWE-200「情報露出」に分類されます。Flowiseの GET /api/v1/credentials/:id エンドポイントで、秘密情報の部分的なマスキング(伏せ字処理)が不完全です。認証済みで credentials:view 権限を持つユーザーがリクエストすると、データベース接続URLやクラウドサービスのJSONキー、APIキーなどが暗号解除された状態のまま平文で返されてしまいます。

影響を受けると何が困るか

  • APIキー(OpenAI/Anthropic等)の漏洩による悪用
  • LLMコンテキスト窃取(顧客データ等の秘匿情報の漏洩)
  • プロンプトインジェクションを通じたAgentの乗っ取りリスク増大
  • モデルやRAG(Retrieval-Augmented Generation)データ改ざんの足がかりになる可能性
  • 請求コストの急増を招く不正利用
  • テナント間の情報漏洩による顧客信頼失墜
  • AIコーディングツール(Cursor/Cline/Aider/GitHub Copilot/Claude Code)経由のローカルファイルへのアクセスや任意コード実行のリスク
  • IDE拡張機能の遠隔操作リスク
  • .envファイル等、認証情報の漏洩

もっと詳しく調べたい人へ — 公式情報源マップ

本記事は以下の公式・準公式の情報源から内容を集約しています。一次情報を確認したい場合や英語で詳細を読みたい場合は、各リンクから直接アクセスできます。

カテゴリ 情報源 言語 何が分かるか リンク
総合 NVD(米国 NIST) 米国政府の脆弱性データベース。CVSSスコア、影響を受けるCPE、参考リンクの総合ハブ。最も網羅的。 開く
総合 MITRE CVE CVE採番機関の公式記録。CVE記述の「正本」。NVDより記載が簡潔だが一次情報。 開く
総合 JVN iPedia(JPCERT/CC・IPA) 日本のCSIRTが運用する脆弱性対策情報データベース。日本語で概要・対策が読める。掲載がない場合あり。 開く
総合 CISA KEV(悪用観測カタログ) 米国CISAが実際に悪用を確認している脆弱性のカタログ。掲載されていれば最優先で対応。 開く
総合 GitHub Advisory Database OSSパッケージ(npm/pypi/maven/composer/go等)別の脆弱性アドバイザリ。修正PRへのリンクが豊富。 開く
総合 OpenCVE 複数CVEデータベースの集約検索サービス。タイムラインや関連CVEの俯瞰に有用。 開く
Linux Red Hat CVE Red Hat製品(RHEL/CentOS Stream/Rocky/AlmaLinux系)の影響評価とパッチ状況。 開く
Linux Ubuntu Security Ubuntu の影響評価。各Ubuntuバージョン(22.04/24.04等)でのパッチ提供状況が一目で分かる。 開く
Linux Debian Security Tracker Debian の影響評価。stable/testing/sid別のパッチ状況。Debian派生ディスト利用者向け。 開く
Linux SUSE CVE SUSE Linux Enterprise / openSUSE の影響評価とパッチ状況。 開く
悪用 Exploit Database 公開エクスプロイトのアーカイブ。検出ツールやペネトレーションテストでの参照用。 開く
悪用 Packet Storm Security セキュリティアドバイザリ・エクスプロイトの集約サイト。古めの情報も含む。 開く
悪用 GitHub PoC 検索 GitHubコード検索でCVE IDを直接検索。野良PoCの早期発見に。 開く
悪用 X(Twitter)検索 日英 直近の議論やニュースを観測。In-the-wild悪用の早期検知に有用。 開く
スキャナ Snyk Vulnerability DB パッケージ別の脆弱性詳細と修正バージョン。OSS依存ライブラリ追跡に有用。 開く
スキャナ Tenable(Nessus) Nessusスキャナでの検出プラグイン情報。検出ロジックの参考に。 開く
スキャナ Rapid7(Metasploit/Nexpose) Metasploit悪用モジュール、Nexposeでの検出情報。 開く

掲載しているのは無料でアクセスできる情報源のみです。CVEによっては掲載がないサイトもあります(特にJVN iPediaは日本国内で報告された脆弱性のみ掲載)。

STEP 2: 急ぎ対応すべきか判断する

結論: 中

判断根拠

  • CVSS v3.1スコアは6.5のMediumレベル。実務的には重要だがすぐにシステム停止を要するほどではない。
  • EPSS(悪用予測スコア)は公開されていません。
  • ランサムウェアによる悪用の報告はありません(Unknown)。
  • 公開PoCは存在せず、現状で広く武器化されている形跡はありません。
  • 攻撃はネットワーク経由で可能で、必要権限は低いものの、認証済みユーザーである必要があります。ユーザ操作は不要。
  • デフォルト設定で脆弱かは不明ですが、認証権限を持った内部ユーザーが情報を抜けるため注意を要します。

誰が動くべきか

  • LLM Gateway運用チーム(特にFlowiseを使用している場合)
  • Agentフレームワーク開発者(Flowise連携構成含む)
  • MLインフラチーム(AIセキュリティ観点からチェックを含む)
  • バイブコーダー開発者(Cursor/Cline/GitHub Copilot等を使いAPI連携する場合)
  • AI駆動開発環境の運用・監視担当

STEP 3: 自分の環境が対象か確認する

影響を受けるバージョン

製品 脆弱なバージョン範囲 修正版
Flowise 3.1.3未満 3.1.3以降(詳細はGitHub Advisory参照)

バージョン確認コマンド

Python(pip)

pip show flowise

出力例:

Name: flowise
Version: 3.1.2
Summary: ...

判定: バージョンが 3.1.3 未満なら脆弱

Python(pip list + grep)

pip list | grep flowise

出力例:

flowise          3.1.0

判定: バージョンが 3.1.3 未満なら脆弱

設定確認

本脆弱性は設定依存ではありません。FlowiseのAPIバージョンが脆弱範囲内なら影響を受けます。

Nucleiテンプレートでの検出

2026年8月時点で公開のNucleiテンプレートは存在しません。バージョン確認による判断を推奨します。

STEP 4: 修正を適用する

パッチ適用

Python(pip)

pip install --upgrade flowise

判定: アップグレードが完了しバージョンが 3.1.3 以上なら修正済みです

注意: パッチ適用前に必ずシステムのバックアップを取得し、開発/ステージング環境で動作検証を行ってください。運用環境でのダウンタイム計画も準備してください。

パッチ即時適用ができない場合の暫定対応

公式の暫定対応は提示されていません。実務的には認証ユーザーのアクセス制御を厳格化し、影響範囲を限定することが重要です。APIのアクセスログを監視し、不審なアクセスがあれば即時対応してください。

STEP 5: 修正されたことを確認する

STEP 3 で実行したバージョン確認コマンドを再度実施してください。

期待される出力

Python(pip)

pip show flowise

出力例:

Name: flowise
Version: 3.1.3
Summary: ...

判定: バージョンが 3.1.3 以上ならOK

Python(pip list + grep)

pip list | grep flowise

出力例:

flowise          3.1.3

判定: バージョンが 3.1.3 以上ならOK

追加で確認すべきこと

  • Nucleiテンプレートが提供された場合は再実行し検証する
  • APIアクセスログに不審なリクエストがないか監視する
  • 流出した可能性のあるAPIキーや秘密情報のローテーションを実施する

補足: 悪用観測状況

本脆弱性に関して現時点でCISAの悪用観測カタログ(KEV)には登録されていません。またGitHub上に公開されたPoC(Proof of Concept)やエクスプロイトコードも存在しません。従って現状では広範な悪用は確認されていませんが、認証済みユーザーによる情報漏洩のリスクは無視できません。

補足: CVSSメトリクス詳細

  • AV(Attack Vector / 攻撃元): NETWORK(ネットワーク経由で攻撃可能)
  • AC(Attack Complexity / 攻撃複雑度): LOW(攻撃条件は緩く実施しやすい)
  • PR(Privileges Required / 要求権限): LOW(攻撃者は認証済みで低権限ユーザーでよい)
  • UI(User Interaction / ユーザ操作): NONE(ユーザ操作は不要)
  • S(Scope / スコープ変化): UNCHANGED(影響は同一セキュリティ範囲内)
  • C(Confidentiality Impact / 機密性影響): HIGH(重要な情報漏洩が発生)
  • I(Integrity Impact / 完全性影響): NONE(データ改ざんは起きない)
  • A(Availability Impact / 可用性影響): NONE(サービス停止などは起きない)

よくある質問(FAQ)

Q. このCVEに対応するために最低限すべきことは何ですか?

A. STEP 3で対象か確認し、STEP 4でバージョンを3.1.3以上に修正することです。その後STEP 5で修正完了を確かめてください。

Q. パッチが適用できない場合、どうすればよいですか?

A. アクセス権限を見直し、認証済みユーザーのアクセス監視を強化してください。APIキーのローテーションも実施しましょう。

Q. 既に攻撃を受けているか確認する方法はありますか?

A. APIアクセスログを解析し、特権情報を不正取得するリクエストがないか監視してください。特に /api/v1/credentials/:id エンドポイントのアクセスを重点監視します。

Q. なぜEPSSスコアが重要なのですか?

A. CVSSは脆弱性の理論的な危険度評価です。一方、EPSSは「実際に悪用される確率」を示します。両方参照すると対応優先度を正確に判断できます。

Q. このCVEと類似の脆弱性は他にもありますか?

A. CWE-200「情報露出」に分類される脆弱性はAI/LLMでも複数報告されています。特にAPI経由で認証済みユーザーが秘密情報を取得できる問題は注意が必要です。

参考文献

本記事に関連するキーワードから、他のAIセキュリティ記事を探せます。

AI Security速報を継続配信しています!!

AI/LLM関連の脆弱性、PoC、KEV追加、海外アドバイザリなどを X で配信してるので、ぜひフォローをお願いします!

@ai_sec_news_256 をフォロー

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次