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【高】CVE-2026-55446 Langflow 無認証リクエストによるサービス拒否(DoS)脆弱性とAIエージェント運用者向け緊急対策

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本記事は公開時点の情報をもとにした速報記事です。内容が更新される場合があるため、必要に応じてベンダー公式情報や一次情報もあわせて確認してください。

目次

結論

  • 危険度: High (CVSS 7.5)
  • 対象: langflow < 1.0.19
  • 修正: 1.0.19
  • KEV: No (NVD Critical由来。CISA KEVには未登録)
タイトルの緊急度プレフィックス(【至急】【最重大】等)の意味
表記 条件 意味 対応目安
【至急/ランサム悪用】 CISA KEV登録 + ランサムウェア悪用観測 ランサムグループが現在進行形で悪用 本日中に対応開始
【至急/重大】 CISA KEV登録 + CVSS 9.0以上 実世界で攻撃観測あり + スコア極めて高い 本日中に対応開始
【重大/KEV登録】 CISA KEV登録(CVSS低またはNVD未反映) 実世界で攻撃観測あり 数日以内
【最重大】 CVSS 9.5以上(KEV未登録) 理論上の危険度ほぼ満点、攻撃観測はまだない 1週間以内に対応計画
【重大】 CVSS 9.0〜9.4(KEV未登録) Critical帯の理論的高リスク 1〜2週間以内
【高】 CVSS 7.0〜8.9(KEV未登録) High帯のリスク 計画的に対応
(プレフィックスなし) CVSS 7.0未満 Medium以下のリスク 通常メンテで対応

「至急」と「最重大」の違い: 「至急」は CISA(米国政府機関)が 実際に悪用を観測した CVEに付与されます。「最重大」は CVSS スコア上は最高峰だが、まだ悪用観測がない ものです。同じCVSS 9.8でもKEV登録の有無で扱いが変わります。

最終更新: 2026-06-23 | 本記事は公式情報をもとに作成しています。最新情報はベンダー公式アドバイザリを必ずご確認ください。

STEP やること かかる目安
STEP 1 何が起きているか理解する 5分
STEP 2 急ぎ対応すべきか判断する 3分
STEP 3 自分の環境が対象か確認する 5分
STEP 4 修正を適用する 環境による
STEP 5 修正されたことを確認する 3分

STEP 1: 何が起きているか

一言でいうと

CVE-2026-55446は、AI向けのエージェントやワークフロー構築ツール「langflow」の1.0.19未満のバージョンにある脆弱性です。攻撃者は認証なしで特別に長いファイルアップロードを送信し、langflowをすべてのユーザーに使えなくする攻撃が可能です。LLM GatewayやAgent環境を運用する担当者は最優先で対策が必要です。

やさしく説明すると

これは、例えると玄関のドアに鍵がかかっていない状態です。誰でも何度も鍵穴に異常な形の鍵を差し込んで、ドアを壊して使えなくしてしまう攻撃です。攻撃者はログインも不要で、単にファイルを送るだけでアプリを止められます。結果として、それを使うエンジニアや運用者が仕事を続けられなくなります。

技術的な原因

この脆弱性はCWE-400「リソース消費の不適切な制御」に該当します。具体的には、.langflowのファイルアップロードAPIが異常に長いmultipartフォームの境界値(boundary)を検証せずに処理してしまいます。この処理は認証チェック前に行われるため、認証なしで攻撃が可能です。攻撃者は大量のハイフン(-)を含むboundaryを送り、アプリのリソースを枯渇させてサービス拒否(DoS)を引き起こせます。

影響を受けると何が困るか

  • APIが使えなくなり、LLM Gatewayのサービス提供が停止する
  • AI Agentフレームワークが動作停止しワークフローが停止
  • 運用チームのSRE負荷増大や緊急対応で時間を浪費
  • インフラリソースの過剰消費により他サービスへの影響
  • AI駆動開発環境(Cursor/Cline等)に間接的な影響

もっと詳しく調べたい人へ — 公式情報源マップ

本記事は以下の公式・準公式の情報源から内容を集約しています。一次情報を確認したい場合や英語で詳細を読みたい場合は、各リンクから直接アクセスできます。

カテゴリ 情報源 言語 何が分かるか リンク
総合 NVD(米国 NIST) 米国政府の脆弱性データベース。CVSSスコア、影響を受けるCPE、参考リンクの総合ハブ。最も網羅的。 開く
総合 MITRE CVE CVE採番機関の公式記録。CVE記述の「正本」。NVDより記載が簡潔だが一次情報。 開く
総合 JVN iPedia(JPCERT/CC・IPA) 日本のCSIRTが運用する脆弱性対策情報データベース。日本語で概要・対策が読める。掲載がない場合あり。 開く
総合 CISA KEV(悪用観測カタログ) 米国CISAが実際に悪用を確認している脆弱性のカタログ。掲載されていれば最優先で対応。 開く
総合 GitHub Advisory Database OSSパッケージ(npm/pypi/maven/composer/go等)別の脆弱性アドバイザリ。修正PRへのリンクが豊富。 開く
総合 OpenCVE 複数CVEデータベースの集約検索サービス。タイムラインや関連CVEの俯瞰に有用。 開く
Linux Red Hat CVE Red Hat製品(RHEL/CentOS Stream/Rocky/AlmaLinux系)の影響評価とパッチ状況。 開く
Linux Ubuntu Security Ubuntu の影響評価。各Ubuntuバージョン(22.04/24.04等)でのパッチ提供状況が一目で分かる。 開く
Linux Debian Security Tracker Debian の影響評価。stable/testing/sid別のパッチ状況。Debian派生ディストリ利用者向け。 開く
Linux SUSE CVE SUSE Linux Enterprise / openSUSE の影響評価とパッチ状況。 開く
悪用 Exploit Database 公開エクスプロイトのアーカイブ。検出ツールやペネトレーションテストでの参照用。 開く
悪用 Packet Storm Security セキュリティアドバイザリ・エクスプロイトの集約サイト。古めの情報も含む。 開く
悪用 GitHub PoC 検索 GitHubコード検索でCVE IDを直接検索。野良PoCの早期発見に。 開く
悪用 X(Twitter)検索 日英 直近の議論やニュースを観測。In-the-wild悪用の早期検知に有用。 開く
スキャナ Snyk Vulnerability DB パッケージ別の脆弱性詳細と修正バージョン。OSS依存ライブラリ追跡に有用。 開く
スキャナ Tenable(Nessus) Nessusスキャナでの検出プラグイン情報。検出ロジックの参考に。 開く
スキャナ Rapid7(Metasploit/Nexpose) Metasploit悪用モジュール、Nexposeでの検出情報。 開く

掲載しているのは無料でアクセスできる情報源のみです。CVEによっては掲載がないサイトもあります(特にJVN iPediaは日本国内で報告された脆弱性のみ掲載)。

STEP 2: 急ぎ対応すべきか判断する

結論: 高

判断根拠

  • CVSS v3.1スコアは7.5(High)。ネットワーク経由で認証不要・ユーザ操作不要で攻撃可能。実務的にかなり危険。
  • EPSSスコアの提供なし。悪用可能性は高いと考える。
  • ランサムウェアによる悪用は現在確認されていない。
  • 公開PoCやエクスプロイトはGitHub上に存在しない。
  • 攻撃は認証不要かつ低複雑度で実行できるため、脆弱な環境は迅速な対応が求められる。

誰が動くべきか

  • LangflowをLLM GatewayやAgenticフレームワークとして運用しているSRE/SecOpsチーム
  • Agentフレームワーク開発者およびAIワークフロー保守者
  • AI駆動開発でCursorやCline、Copilotなどを活用しつつLangflow連携するバイブコーダー開発者

STEP 3: 自分の環境が対象か確認する

影響を受けるバージョン

製品 脆弱なバージョン範囲 修正版
langflow (Pythonパッケージ) < 1.0.19 1.0.19

バージョン確認コマンド

Python (pip)

pip show langflow

出力例:

Name: langflow
Version: 1.0.18
Summary: AI-powered agent and workflow builder
...

判定: Versionが 1.0.19 未満なら脆弱

Python (pip) バージョン一覧確認

pip list | grep langflow

出力例:

langflow          1.0.18

判定: 1.0.19 未満が存在すれば要対応

設定確認

この脆弱性は認証チェック前にファイルアップロード処理を実行する実装上の問題です。したがって、設定での回避はできません。バージョンが該当範囲であれば脆弱です。

【該当なし】Nucleiテンプレートでの検出

本CVEのNucleiテンプレートは公開されていません。バージョン確認を用いた検出を推奨します。

STEP 4: 修正を適用する

パッチ適用

Python (pip) アップグレード

pip install --upgrade langflow

判定: バージョンが 1.0.19 以上に更新されれば脆弱性は修正済み

注意: パッチ適用前に必ず動作テスト環境でアップグレード検証してください。バックアップ取得やダウンタイム計画も必須です。

パッチ即時適用ができない場合の暫定対応

公式からの暫定対応は提示されていません。不明な場合は以下を検討してください。

  • アップロードAPIへのアクセスをWAFやネットワーク制御で制限
  • 認証前のアクセスを遮断するリバースプロキシ設定の導入
  • 不要なファイルアップロード機能の一時無効化

STEP 5: 修正されたことを確認する

STEP 3のバージョン確認コマンドを再度実行してください。

期待される出力

Python (pip)

pip show langflow

出力例:

Name: langflow
Version: 1.0.19
Summary: AI-powered agent and workflow builder
...

判定: バージョンが 1.0.19 以上ならOK

追加で確認すべきこと

  • アップロードAPIへの不審なアクセスログがないか運用ログを確認する
  • 脆弱性修正後に使用しているAI GatewayやAgentのサービスが正常に稼働しているか

補足: 悪用観測状況

現時点でCISA KEVの登録はなく、ランサムウェアによる悪用も不明です。GitHubにもPoCやエクスプロイトコードは公開されていません。ただし、認証不要かつ攻撃成功後の影響が大きいため、実務上は早急な対応を推奨します。

補足: CVSSメトリクス詳細

  • AV (攻撃元): Network(ネットワークから攻撃可能)
  • AC (攻撃複雑度): Low(攻撃手順は単純)
  • PR (必要権限): None(認証や権限不要)
  • UI (ユーザ操作): None(ユーザ操作も不要)
  • S (スコープ): Unchanged(権限境界は変わらない)
  • C (機密性影響): None(情報漏洩はなし)
  • I (完全性影響): None(改ざんもなし)
  • A (可用性影響): High(サービス停止の可能性がある)

よくある質問(FAQ)

Q. このCVEに対応するために最低限すべきことは何ですか?

A. 自分の環境のlangflowバージョンをSTEP 3の方法で確認し、1.0.19未満ならSTEP 4のパッチ適用を行ってください。

Q. パッチが適用できない場合、どうすればよいですか?

A. アップロードAPIへのアクセス制限や無効化を検討してください。WAFやネットワークでの制御が有効です。

Q. 既に攻撃を受けているか確認する方法はありますか?

A. ベンダー公式のIOCはありませんが、アップロードAPIに認証なしで大量の異常リクエストが無いかログ監視してください。

Q. なぜEPSSスコアが重要なのですか?

A. CVSSは危険度を示す指標ですが、EPSSは実際にどれくらい悪用されそうかの確率を示します。両方の観点から優先度を判断できます。

Q. このCVEと類似の脆弱性は他にもありますか?

A. CWE-400「リソース消費の不適切な制御」に属する脆弱性は他にも存在し、同様にDoS攻撃を引き起こします。定期的な監査を推奨します。

参考文献

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