CVE-2026-13493 ComfyUI-Copilotのリモート資源識別子制御脆弱性に注意 AI Security担当者必読の防御対策指南

結論
- 危険度: Low (CVSS 3.1)
- 対象: (詳細はベンダーアドバイザリ参照)
- 修正: ベンダーアドバイザリ参照
- KEV: No (NVD Critical由来。CISA KEVには未登録)
タイトルの緊急度プレフィックス(【至急】【最重大】等)の意味
| 表記 | 条件 | 意味 | 対応目安 |
|---|---|---|---|
| 【至急/ランサム悪用】 | CISA KEV登録 + ランサムウェア悪用観測 | ランサムグループが現在進行形で悪用 | 本日中に対応開始 |
| 【至急/重大】 | CISA KEV登録 + CVSS 9.0以上 | 実世界で攻撃観測あり + スコア極めて高い | 本日中に対応開始 |
| 【重大/KEV登録】 | CISA KEV登録(CVSS低またはNVD未反映) | 実世界で攻撃観測あり | 数日以内 |
| 【最重大】 | CVSS 9.5以上(KEV未登録) | 理論上の危険度ほぼ満点、攻撃観測はまだない | 1週間以内に対応計画 |
| 【重大】 | CVSS 9.0〜9.4(KEV未登録) | Critical帯の理論的高リスク | 1〜2週間以内 |
| 【高】 | CVSS 7.0〜8.9(KEV未登録) | High帯のリスク | 計画的に対応 |
| (プレフィックスなし) | CVSS 7.0未満 | Medium以下のリスク | 通常メンテで対応 |
「至急」と「最重大」の違い: 「至急」は CISA(米国政府機関)が 実際に悪用を観測した CVEに付与されます。「最重大」は CVSS スコア上は最高峰だが、まだ悪用観測がない ものです。同じCVSS 9.8でもKEV登録の有無で扱いが変わります。
最終更新: 2026-06-28 | 本記事は公式情報をもとに作成しています。最新情報はベンダー公式アドバイザリを必ずご確認ください。
| STEP | やること | かかる目安 |
|---|---|---|
| STEP 1 | 何が起きているか理解する | 3分 |
| STEP 2 | 急ぎ対応すべきか判断する | 3分 |
| STEP 3 | 自分の環境が対象か確認する | 5分 |
| STEP 4 | 修正を適用する | 状況により変動 |
| STEP 5 | 修正されたことを確認する | 3分 |
STEP 1: 何が起きているか
一言でいうと
CVE-2026-13493はAIDC-AI ComfyUI-Copilot(2.0.28以前)の脆弱性で、リモートから攻撃者が特定のAPI機能を悪用し、リソース識別子の不適切な制御が可能です。LLMゲートウェイ運用者にとって優先的に注意すべき問題です。
やさしく説明すると
イメージとしては、鍵付きの扉の裏側で、鍵の管理が甘くて、悪意ある人が特別な操作で勝手に鍵を使えしまう状態に似ています。これにより、攻撃者は本来アクセスできない情報を操作したり、サービスの一部を不正に利用する恐れがあります。今回の脆弱性は複雑で攻撃が難しいものの、リモートから実行できます。
技術的な原因
この脆弱性はCWE-99(不適切な制御の発生)に該当します。具体的には、Workflow Checkpoint Restore Handlerというコンポーネントのbackend/controller/conversation_api.pyで、リソース識別子の制御が正しく行われていません。リモート攻撃者は高い複雑度の操作で不正にリソース操作が可能になります。
影響を受けると何が困るか
- APIキー(OpenAIやAnthropicなど)の漏洩リスクは低いが認証があるとはいえアクセス制御の欠陥が懸念される
- LLMコンテキストの一部窃取リスク(顧客データ含む)
- ワークフロー復元時のプロンプトや状態操作による誤動作誘発
- 請求コストの不意な増加は想定されにくいが、アクセス制限の盲点によるAPI悪用懸念
- AgentやAI Gatewayの一部操作をリモートから不正に制御される恐れ(ただし実行条件は高い)
- AIコーディングツール(Cursor、Cline、GitHub Copilotなど)経由の直接的影響は低いが周辺インフラとして影響が出る可能性
もっと詳しく調べたい人へ — 公式情報源マップ
本記事は以下の公式・準公式の情報源から内容を集約しています。一次情報を確認したい場合や英語で詳細を読みたい場合は、各リンクから直接アクセスできます。
| カテゴリ | 情報源 | 言語 | 何が分かるか | リンク |
|---|---|---|---|---|
| 総合 | NVD(米国 NIST) | 英 | 米国政府の脆弱性データベース。CVSSスコア、影響を受けるCPE、参考リンクの総合ハブ。最も網羅的。 | 開く |
| 総合 | MITRE CVE | 英 | CVE採番機関の公式記録。CVE記述の「正本」。NVDより記載が簡潔だが一次情報。 | 開く |
| 総合 | JVN iPedia(JPCERT/CC・IPA) | 日 | 日本のCSIRTが運用する脆弱性対策情報データベース。日本語で概要・対策が読める。掲載がない場合あり。 | 開く |
| 総合 | CISA KEV(悪用観測カタログ) | 英 | 米国CISAが実際に悪用を確認している脆弱性のカタログ。掲載されていれば最優先で対応。 | 開く |
| 総合 | GitHub Advisory Database | 英 | OSSパッケージ(npm/pypi/maven/composer/go等)別の脆弱性アドバイザリ。修正PRへのリンクが豊富。 | 開く |
| 総合 | OpenCVE | 英 | 複数CVEデータベースの集約検索サービス。タイムラインや関連CVEの俯瞰に有用。 | 開く |
| Linux | Red Hat CVE | 英 | Red Hat製品(RHEL/CentOS Stream/Rocky/AlmaLinux系)の影響評価とパッチ状況。 | 開く |
| Linux | Ubuntu Security | 英 | Ubuntu の影響評価。各Ubuntuバージョン(22.04/24.04等)でのパッチ提供状況が一目で分かる。 | 開く |
| Linux | Debian Security Tracker | 英 | Debian の影響評価。stable/testing/sid別のパッチ状況。Debian派生ディスト利用者向け。 | 開く |
| Linux | SUSE CVE | 英 | SUSE Linux Enterprise / openSUSE の影響評価とパッチ状況。 | 開く |
| 悪用 | Exploit Database | 英 | 公開エクスプロイトのアーカイブ。検出ツールやペネトレーションテストでの参照用。 | 開く |
| 悪用 | Packet Storm Security | 英 | セキュリティアドバイザリ・エクスプロイトの集約サイト。古めの情報も含む。 | 開く |
| 悪用 | GitHub PoC 検索 | 英 | GitHubコード検索でCVE IDを直接検索。野良PoCの早期発見に。 | 開く |
| 悪用 | X(Twitter)検索 | 日英 | 直近の議論やニュースを観測。In-the-wild悪用の早期検知に有用。 | 開く |
| スキャナ | Snyk Vulnerability DB | 英 | パッケージ別の脆弱性詳細と修正バージョン。OSS依存ライブラリ追跡に有用。 | 開く |
| スキャナ | Tenable(Nessus) | 英 | Nessusスキャナでの検出プラグイン情報。検出ロジックの参考に。 | 開く |
| スキャナ | Rapid7(Metasploit/Nexpose) | 英 | Metasploit悪用モジュール、Nexposeでの検出情報。 | 開く |
掲載しているのは無料でアクセスできる情報源のみです。CVEによっては掲載がないサイトもあります(特にJVN iPediaは日本国内で報告された脆弱性のみ掲載)。
STEP 2: 急ぎ対応すべきか判断する
結論: 低
判断根拠
- CVSS v3.1スコアは3.1でLowレベル。実務的には深刻度は低く、緊急対応は不要。
- EPSSスコア(悪用予測スコア)は提供されていません。
- ランサムウェアの悪用観測は不明で、現時点で報告なし。
- 攻撃複雑度はHigh(高い複雑さが必要)で、認証は低レベル(Low)が必要。
- ユーザ操作は不要(UI:N)が特徴だが遠隔攻撃は難しいと評価されている。
- 公開PoCコードは存在せず、武器化されている証拠はありません。
誰が動くべきか
- ComfyUI-Copilotを運用しているLLM Gateway運用チーム
- Agentフレームワーク開発者(特にWorkflow機能を利用する場合)
- バイブコーダー開発者でこのツールの特定機能を使っている場合
- AIインフラチームは修正情報を監視し、通常保守のタイミングで対応を計画
STEP 3: 自分の環境が対象か確認する
影響を受けるバージョン
| 製品 | 脆弱なバージョン範囲 | 修正版 |
|---|---|---|
| AIDC-AI ComfyUI-Copilot | 2.0.28以下 |
ベンダーアドバイザリ参照 |
バージョン確認コマンド
Python環境(pip)
pip show ComfyUI-Copilot
出力例:
Name: ComfyUI-Copilot
Version: 2.0.28
Summary: AIDC AI ComfyUI Copilot
判定: Version: 2.0.28 以下なら脆弱、最新バージョンにアップデートします
Python環境(poetry)
poetry show ComfyUI-Copilot
出力例:
name ComfyUI-Copilot
version 2.0.28
description AIDC AI ComfyUI Copilot
判定: version 2.0.28 以下なら脆弱
Docker環境
docker images | grep comfyui-copilot
出力例:
aidc-ai/comfyui-copilot 2.0.28 sha256:xxxxxxxxxxxx
判定: 2.0.28以下のタグは要アップデート
設定確認
本脆弱性は設定依存ではなく、対象バージョンであれば脆弱です。設定変更による暫定回避策はありません。
Nucleiテンプレートでの検出
公開Nucleiテンプレートは提供されていません。バージョン確認を行ってください。
STEP 4: 修正を適用する
パッチ適用
Python環境(pip)
pip install --upgrade ComfyUI-Copilot
判定: コマンド実行後、バージョンが 2.0.29以上に更新されていれば成功
Python環境(poetry)
poetry update ComfyUI-Copilot
判定: バージョンアップ完了を確認してください
Docker環境
docker pull aidc-ai/comfyui-copilot:latest
判定: 最新イメージで 2.0.29以上のタグを使用してください
注意: パッチ適用前に必ずバックアップを取得してください。またステージング環境で動作検証を実施し、本番でのダウンタイム計画も必要です。
パッチ即時適用ができない場合の暫定対応
公式の暫定対応は提示されていません。ネットワークレベルで攻撃対象のAPIへのアクセスを制限することを検討してください。
STEP 5: 修正されたことを確認する
STEP 3で使用したバージョン確認コマンドを再度実行し、修正が反映されたことを確認してください。
期待される出力
Python環境(pip)
pip show ComfyUI-Copilot
出力例:
Name: ComfyUI-Copilot
Version: 2.0.29
Summary: AIDC AI ComfyUI Copilot
判定: バージョンが 2.0.29 以上ならOK
Python環境(poetry)
poetry show ComfyUI-Copilot
出力例:
name ComfyUI-Copilot
version 2.0.29
description AIDC AI ComfyUI Copilot
判定: version 2.0.29 以上なら安全
Docker環境
docker images | grep comfyui-copilot
出力例:
aidc-ai/comfyui-copilot 2.0.29 sha256:yyyyyyyyyyyy
判定: 2.0.29以上のタグを利用中ならパッチ成功
追加で確認すべきこと
- 公開Nucleiテンプレートはありませんが、ベンダー提供ツールがあれば再実行してください。
- ログ監視で不審なAPIアクセスがないかどうか確認してください。
補足: 悪用観測状況
現在、CVE-2026-13493に関するランサムウェアによる悪用やPoC(概念実証)コード公開は確認されていません。セキュリティリスクは低いものの、攻撃者が悪用可能な情報が公開されています。引き続き注視が必要です。
補足: CVSSメトリクス詳細
- AV(攻撃元): NETWORK(ネットワーク経由での攻撃)
- AC(攻撃複雑度): HIGH(攻撃条件が複雑で困難)
- PR(必要権限): LOW(低い権限で実行可能)
- UI(ユーザ操作): NONE(ユーザの操作不要)
- S(スコープ): UNCHANGED(影響範囲は限定的)
- C(機密性影響): LOW(一部情報漏えいの可能性)
- I(完全性影響): NONE(データ改ざんは無い)
- A(可用性影響): NONE(サービス停止は無し)
よくある質問(FAQ)
Q. このCVEに対応するために最低限すべきことは何ですか?
A. STEP 3で自環境のバージョンを確認して脆弱なら、STEP 4のパッチ適用を行い、STEP 5で修正状態を確認してください。
Q. パッチが適用できない場合、どうすればよいですか?
A. 公式の暫定対応はありませんが、対象APIへのアクセス制限やネットワーク隔離を検討してください。
Q. 既に攻撃を受けているか確認する方法はありますか?
A. 現時点で悪用の報告はありませんが、不審なAPIリクエストログがないか監視することを推奨します。
Q. なぜEPSSスコアが重要なのですか?
A. EPSSは「実際に悪用される可能性」を示すため、CVSSと併せて優先度判断に有効です。本件には現在データがありません。
Q. このCVEと類似の脆弱性は他にもありますか?
A. CWE-99(不適切な制御)に該当する脆弱性は他にも存在します。類似のIssueは公式リポジトリのIssueやPull Requestを確認してください。
参考文献
- NVD: CVE-2026-13493
- GitHub: AIDC-AI/ComfyUI-Copilot
- GitHub Issue #149
- GitHub Pull Request #150(修正PR)
- VulDB CVE-2026-13493
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