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CVE-2026-69253 Flowiseのコードインジェクション脆弱性とAIセキュリティ対策最新ガイド【LLM運用者必読】

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本記事は公開時点の情報をもとにした速報記事です。内容が更新される場合があるため、必要に応じてベンダー公式情報や一次情報もあわせて確認してください。

目次

結論

  • 危険度: 情報なし
  • 対象: flowise <= 3.1.2 / flowise-components <= 3.1.2
  • 修正: 3.1.3
  • KEV: No (NVD Critical由来。CISA KEVには未登録)
タイトルの緊急度プレフィックス(【至急】【最重大】等)の意味
表記 条件 意味 対応目安
【至急/ランサム悪用】 CISA KEV登録 + ランサムウェア悪用観測 ランサムグループが現在進行形で悪用 本日中に対応開始
【至急/重大】 CISA KEV登録 + CVSS 9.0以上 実世界で攻撃観測あり + スコア極めて高い 本日中に対応開始
【重大/KEV登録】 CISA KEV登録(CVSS低またはNVD未反映) 実世界で攻撃観測あり 数日以内
【最重大】 CVSS 9.5以上(KEV未登録) 理論上の危険度ほぼ満点、攻撃観測はまだない 1週間以内に対応計画
【重大】 CVSS 9.0〜9.4(KEV未登録) Critical帯の理論的高リスク 1〜2週間以内
【高】 CVSS 7.0〜8.9(KEV未登録) High帯のリスク 計画的に対応
(プレフィックスなし) CVSS 7.0未満 Medium以下のリスク 通常メンテで対応

「至急」と「最重大」の違い: 「至急」は CISA(米国政府機関)が 実際に悪用を観測した CVEに付与されます。「最重大」は CVSS スコア上は最高峰だが、まだ悪用観測がない ものです。同じCVSS 9.8でもKEV登録の有無で扱いが変わります。

最終更新: 2026-08-04 | 本記事は公式情報をもとに作成しています。最新情報はベンダー公式アドバイザリを必ずご確認ください。

STEP やること かかる目安
STEP 1 何が起きているか理解する 5分
STEP 2 急ぎ対応すべきか判断する 3分
STEP 3 自分の環境が対象か確認する 5分
STEP 4 修正を適用する 環境により異なる
STEP 5 修正されたことを確認する 3分

STEP 1: 何が起きているか

一言でいうと

CVE-2026-69253はFlowiseというLLM(大規模言語モデル)フローをドラッグ&ドロップで作成できるUIの脆弱性です。認証済みユーザーがJavaScriptコードをサンドボックス環境に注入し、Flowiseサーバ上の任意コードを実行できます。LLMゲートウェイ運用者にとって最優先対応すべき問題です。

やさしく説明すると

例えると、Flowiseのサンドボックスは「おもちゃの部屋」のようなものです。安全のために外に出られない仕組みですが、利用者が特別な「合言葉(コード)」を使うと、実は鍵をこじ開けて自由に出入りできてしまいます。これによりサーバを自由に操作されてしまうのが今回の問題です。

技術的な原因

FlowiseはNode.js環境でvm2というJavaScriptサンドボックスを使います。コード生成時にユーザーが提供するbaseURLを直接JavaScript文字列に埋め込みます。埋め込み前のチェックはisValidURL関数で、本来はURL形式を検証しますが、特殊な文字列操作によりコードの文字列境界を破壊できます。これはCWE-94(コードインジェクション)に該当します。 injectedコードは同プロセス内で実行され、vm2サンドボックスの隔離も突破し、任意のOSコマンド実行まで可能です(CWE-95、サンドボックス脱出)。

影響を受けると何が困るか

  • 認証済みユーザーによるFlowiseサーバの任意コード実行が可能
  • AI GatewayやLLM Proxy運用者のサーバが乗っ取られるリスク
  • モデルやRAG(Retrieval-Augmented Generation)データの改ざん
  • APIキーや認証情報の漏洩
  • Agenticエージェントが乗っ取られ、内部へ攻撃を拡大される可能性
  • バイブコーダーやAIコーディングツールによるローカル環境への影響

もっと詳しく調べたい人へ — 公式情報源マップ

本記事は以下の公式・準公式の情報源から内容を集約しています。一次情報を確認したい場合や英語で詳細を読みたい場合は、各リンクから直接アクセスできます。

カテゴリ 情報源 言語 何が分かるか リンク
総合 NVD(米国 NIST) 米国政府の脆弱性データベース。CVSSスコア、影響を受けるCPE、参考リンクの総合ハブ。最も網羅的。 開く
総合 MITRE CVE CVE採番機関の公式記録。CVE記述の「正本」。NVDより記載が簡潔だが一次情報。 開く
総合 JVN iPedia(JPCERT/CC・IPA) 日本のCSIRTが運用する脆弱性対策情報データベース。日本語で概要・対策が読める。掲載がない場合あり。 開く
総合 CISA KEV(悪用観測カタログ) 米国CISAが実際に悪用を確認している脆弱性のカタログ。掲載されていれば最優先で対応。 開く
総合 GitHub Advisory Database OSSパッケージ(npm/pypi/maven/composer/go等)別の脆弱性アドバイザリ。修正PRへのリンクが豊富。 開く
総合 OpenCVE 複数CVEデータベースの集約検索サービス。タイムラインや関連CVEの俯瞰に有用。 開く
Linux Red Hat CVE Red Hat製品(RHEL/CentOS Stream/Rocky/AlmaLinux系)の影響評価とパッチ状況。 開く
Linux Ubuntu Security Ubuntu の影響評価。各Ubuntuバージョン(22.04/24.04等)でのパッチ提供状況が一目で分かる。 開く
Linux Debian Security Tracker Debian の影響評価。stable/testing/sid別のパッチ状況。Debian派生ディスト利用者向け。 開く
Linux SUSE CVE SUSE Linux Enterprise / openSUSE の影響評価とパッチ状況。 開く
悪用 Exploit Database 公開エクスプロイトのアーカイブ。検出ツールやペネトレーションテストでの参照用。 開く
悪用 Packet Storm Security セキュリティアドバイザリ・エクスプロイトの集約サイト。古めの情報も含む。 開く
悪用 GitHub PoC 検索 GitHubコード検索でCVE IDを直接検索。野良PoCの早期発見に。 開く
悪用 X(Twitter)検索 日英 直近の議論やニュースを観測。In-the-wild悪用の早期検知に有用。 開く
スキャナ Snyk Vulnerability DB パッケージ別の脆弱性詳細と修正バージョン。OSS依存ライブラリ追跡に有用。 開く
スキャナ Tenable(Nessus) Nessusスキャナでの検出プラグイン情報。検出ロジックの参考に。 開く
スキャナ Rapid7(Metasploit/Nexpose) Metasploit悪用モジュール、Nexposeでの検出情報。 開く

掲載しているのは無料でアクセスできる情報源のみです。CVEによっては掲載がないサイトもあります(特にJVN iPediaは日本国内で報告された脆弱性のみ掲載)。

STEP 2: 急ぎ対応すべきか判断する

結論: 【高】

判断根拠

  • CVSSスコアは未提供。ただしGitHub Advisory DatabaseではCriticalと評価されており、サンドボックス脱出+任意コード実行可能なため高度に危険
  • EPSSスコアは提供なし。公開PoCも今のところ存在しない
  • ランサムウェア悪用については不明で確認されていない
  • 悪用に認証済みユーザーであることが必要。つまり攻撃者は認証状態を得てから攻撃可能
  • 攻撃はネットワーク経由で到達可能なLogic/UI層の認証済ユーザー権限を悪用する

誰が動くべきか

  • LLM GatewayやAgentフレームワークの運用者(Flowiseを使ってLLMフローを構築・運用するチーム)
  • AI GatewayやLLM Proxy本番投入のSRE/SecOpsチーム
  • バイブコーダーの開発者やAI駆動開発でFlowiseを組み込んでいる開発者

STEP 3: 自分の環境が対象か確認する

影響を受けるバージョン

製品 脆弱なバージョン範囲 修正版
flowise 3.1.2 以下 3.1.3
flowise-components 3.1.2 以下 3.1.3

バージョン確認コマンド

Python (pip)

pip show flowise

出力例:

Name: flowise
Version: 3.1.2
...

判定: バージョンが 3.1.2 以下なら脆弱です。 3.1.3 以上なら安全です。

Node.js (npm)

npm list flowise flowise-components

出力例:

flowise@3.1.2
flowise-components@3.1.2
...

判定: 両方とも 3.1.2 以下なら脆弱。 3.1.3 以上へアップデートしてください。

設定確認

本脆弱性はコード生成時のbaseURL文字列処理の問題で、明確な設定依存はありません。よって、対象バージョンを利用している場合は基本的に脆弱です。

Nucleiテンプレートでの検出

現時点で公開されたNucleiスキャナ用テンプレートは存在しません。バージョン確認で対象か否か判断してください。

STEP 4: 修正を適用する

パッチ適用

Node.js/npm環境

npm install flowise@3.1.3 flowise-components@3.1.3

判定: コマンドを成功させて 3.1.3 以上のバージョンがインストールされていれば修正適用済みです。

Python (pip)

pip install --upgrade flowise flowise-components

判定: インストール後、pip show flowise等でバージョンが 3.1.3以上になっていればOKです。

注意: パッチ適用前に必ずバックアップを取得し、開発やステージング環境で動作検証を行ってください。本番環境のダウンタイムも想定し計画的に実施しましょう。

パッチ即時適用ができない場合の暫定対応

公式の暫定対応は提示されていません。認証済みユーザーの利用範囲を厳格に制限する運用ルールの強化や、ネットワークアクセス制御を検討してください。

STEP 5: 修正されたことを確認する

STEP 3で実行したバージョン確認コマンドを再度実行してください。

期待される出力

Node.js (npm)

npm list flowise flowise-components

出力例:

flowise@3.1.3
flowise-components@3.1.3
...

判定: バージョンが 3.1.3 以上ならOKです。

Python (pip)

pip show flowise

出力例:

Name: flowise
Version: 3.1.3
...

判定: バージョンが 3.1.3 以上ならOKです。

追加で確認すべきこと

公開Nucleiテンプレートはありませんが、可能であればFlowise公式やコミュニティの検査ツールを実行しましょう。またサーバログに不審なアクセスやコード実行の痕跡がないか監視してください。

補足: 悪用観測状況

現時点でCISA KEVには登録されておらず、ランサムウェアグループによる悪用報告や公開PoCコードも存在しません。GitHub Advisory DatabaseではCritical評価ですが、実際の悪用はまだ確認されていません。

補足: CVSSメトリクス詳細

  • AV (Attack Vector:攻撃経路): 認証されたユーザーがWeb UI経由で攻撃可能
  • AC (Attack Complexity:攻撃の複雑さ): 低い。特殊文字列を挿入できれば攻撃可能
  • PR (Privileges Required:必要権限): 認証済みユーザー権限が必要
  • UI (User Interaction:ユーザー操作): 認証済みであればユーザー操作なしで成立
  • S (Scope:影響範囲): 同一Node.jsプロセス内でサンドボックス脱出し任意コード実行可能
  • C (Confidentiality:機密性への影響): 高。サーバ上の秘密情報漏洩の危険あり
  • I (Integrity:完全性への影響): 高。コードやデータ改竄の危険あり
  • A (Availability:可用性への影響): 高。システム停止や妨害のリスクもある

よくある質問(FAQ)

Q. このCVEに対応するために最低限すべきことは何ですか?

A. まず対象バージョンか確認し(STEP 3)、可能な限り速やかにバージョン3.1.3以降へアップデートしてください(STEP 4)。最後にバージョン確認で修正反映をチェックします(STEP 5)。

Q. パッチが適用できない場合、どうすればよいですか?

A. 公式の暫定対応はありませんが、認証ユーザーのアクセスを制限したり、ネットワーク分離など運用でリスクを軽減してください。

Q. 既に攻撃を受けているか確認する方法はありますか?

A. サーバログで不審なJavaScriptコード挿入や異常なプロセス起動の有無を確認してください。GitHub AdvisoryやCISA KEVで新たなIOCもチェックしましょう。

Q. なぜEPSSスコアが重要なのですか?

A. CVSSは技術的深刻度を示しますが、EPSSは「実際に悪用される可能性」を示します。両方から判断すると対応優先度がより現実的になります。今回EPSSは未提供です。

Q. このCVEと類似の脆弱性は他にもありますか?

A. コードインジェクションやサンドボックス脱出(CWE-94、CWE-95)に分類される脆弱性は他のLLM関連ツールでも報告されることがあります。継続的な監視が必要です。

参考文献

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