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CVE-2026-70474 Flowiseで発見された認証バイパス脆弱性の詳細とAI Security対策ガイド

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本記事は公開時点の情報をもとにした速報記事です。内容が更新される場合があるため、必要に応じてベンダー公式情報や一次情報もあわせて確認してください。

目次

結論

  • 危険度: 情報なし
  • 対象: flowise <= 3.1.2
  • 修正: 3.1.3
  • KEV: No (NVD Critical由来。CISA KEVには未登録)
タイトルの緊急度プレフィックス(【至急】【最重大】等)の意味
表記 条件 意味 対応目安
【至急/ランサム悪用】 CISA KEV登録 + ランサムウェア悪用観測 ランサムグループが現在進行形で悪用 本日中に対応開始
【至急/重大】 CISA KEV登録 + CVSS 9.0以上 実世界で攻撃観測あり + スコア極めて高い 本日中に対応開始
【重大/KEV登録】 CISA KEV登録(CVSS低またはNVD未反映) 実世界で攻撃観測あり 数日以内
【最重大】 CVSS 9.5以上(KEV未登録) 理論上の危険度ほぼ満点、攻撃観測はまだない 1週間以内に対応計画
【重大】 CVSS 9.0〜9.4(KEV未登録) Critical帯の理論的高リスク 1〜2週間以内
【高】 CVSS 7.0〜8.9(KEV未登録) High帯のリスク 計画的に対応
(プレフィックスなし) CVSS 7.0未満 Medium以下のリスク 通常メンテで対応

「至急」と「最重大」の違い: 「至急」は CISA(米国政府機関)が 実際に悪用を観測した CVEに付与されます。「最重大」は CVSS スコア上は最高峰だが、まだ悪用観測がない ものです。同じCVSS 9.8でもKEV登録の有無で扱いが変わります。

最終更新: 2026-08-04 | 本記事は公式情報をもとに作成しています。最新情報はベンダー公式アドバイザリを必ずご確認ください。

STEP やること かかる目安
STEP 1 何が起きているか理解する 5分
STEP 2 急ぎ対応すべきか判断する 3分
STEP 3 自分の環境が対象か確認する 3分
STEP 4 修正を適用する 環境による
STEP 5 修正されたことを確認する 3分

STEP 1: 何が起きているか

一言でいうと

CVE-2026-70474 は Flowise の3.1.2以下にある脆弱性で、攻撃者は認証済みや未認証の状態で他のワークスペースのOAuth2認証情報を不正に操作できます。LLMゲートウェイやAI Agent運用者にとって最優先対応すべき問題です。

やさしく説明すると

例えると、大事なオフィスの鍵が複数の人で共有されているのに、どの部屋の鍵か識別せずに誰でも使える状態です。認証が不要なドアもあり、知らない人が勝手に部屋の鍵を盗んだり、鍵の暗証番号を変えたりできてしまいます。これにより、他の部署の大事な秘密が守れなくなります。

技術的な原因

Flowise は OAuth2 認証情報を管理するAPIで、認証情報の検索に id のみを使い、ワークスペースID(workspaceId)によるスコープチェックをしていません。この欠陥は CWE-863「アクセス制御の不備」と呼ばれます。さらに、callback と refresh の処理は認証をバイパスしており、未認証の攻撃者が不正なトークン上書きや更新を可能にします。

影響を受けると何が困るか

  • APIキー(OpenAIやAnthropicなど)の漏洩による外部悪用
  • LLMコンテキスト情報や顧客データの窃取
  • プロンプトインジェクション攻撃によるAgentの乗っ取り
  • RAG(Retrieval-Augmented Generation)用の外部データ改ざん
  • 不正なトークン更新で継続アクセス、請求コストの爆増リスク
  • 異なるワークスペース間での情報漏洩
  • Cursor、Cline、CopilotなどAI駆動開発ツールの認証情報流出リスク

もっと詳しく調べたい人へ — 公式情報源マップ

本記事は以下の公式・準公式の情報源から内容を集約しています。一次情報を確認したい場合や英語で詳細を読みたい場合は、各リンクから直接アクセスできます。

カテゴリ 情報源 言語 何が分かるか リンク
総合 NVD(米国 NIST) 米国政府の脆弱性データベース。CVSSスコア、影響を受けるCPE、参考リンクの総合ハブ。最も網羅的。 開く
総合 MITRE CVE CVE採番機関の公式記録。CVE記述の「正本」。NVDより記載が簡潔だが一次情報。 開く
総合 JVN iPedia(JPCERT/CC・IPA) 日本のCSIRTが運用する脆弱性対策情報データベース。日本語で概要・対策が読める。掲載がない場合あり。 開く
総合 CISA KEV(悪用観測カタログ) 米国CISAが実際に悪用を確認している脆弱性のカタログ。掲載されていれば最優先で対応。 開く
総合 GitHub Advisory Database OSSパッケージ(npm/pypi/maven/composer/go等)別の脆弱性アドバイザリ。修正PRへのリンクが豊富。 開く
総合 OpenCVE 複数CVEデータベースの集約検索サービス。タイムラインや関連CVEの俯瞰に有用。 開く
Linux Red Hat CVE Red Hat製品(RHEL/CentOS Stream/Rocky/AlmaLinux系)の影響評価とパッチ状況。 開く
Linux Ubuntu Security Ubuntu の影響評価。各Ubuntuバージョン(22.04/24.04等)でのパッチ提供状況が一目で分かる。 開く
Linux Debian Security Tracker Debian の影響評価。stable/testing/sid別のパッチ状況。Debian派生ディストリ利用者向け。 開く
Linux SUSE CVE SUSE Linux Enterprise / openSUSE の影響評価とパッチ状況。 開く
悪用 Exploit Database 公開エクスプロイトのアーカイブ。検出ツールやペネトレーションテストでの参照用。 開く
悪用 Packet Storm Security セキュリティアドバイザリ・エクスプロイトの集約サイト。古めの情報も含む。 開く
悪用 GitHub PoC 検索 GitHubコード検索でCVE IDを直接検索。野良PoCの早期発見に。 開く
悪用 X(Twitter)検索 日英 直近の議論やニュースを観測。In-the-wild悪用の早期検知に有用。 開く
スキャナ Snyk Vulnerability DB パッケージ別の脆弱性詳細と修正バージョン。OSS依存ライブラリ追跡に有用。 開く
スキャナ Tenable(Nessus) Nessusスキャナでの検出プラグイン情報。検出ロジックの参考に。 開く
スキャナ Rapid7(Metasploit/Nexpose) Metasploit悪用モジュール、Nexposeでの検出情報。 開く

掲載しているのは無料でアクセスできる情報源のみです。CVEによっては掲載がないサイトもあります(特にJVN iPediaは日本国内で報告された脆弱性のみ掲載)。

STEP 2: 急ぎ対応すべきか判断する

結論: 低

判断根拠

  • CVSSスコアは未公表。技術的には深刻ですが、数値スコアは今のところ提供されていません
  • EPSS(実際に悪用される確率)データなし
  • ランサムウェア悪用報告はありません
  • 公開されているPoCは確認されていません
  • 攻撃にはHTTPの特定エンドポイントへのアクセスが必要で、一部は認証不要だが条件は限定的

誰が動くべきか

  • Flowiseを利用してカスタムLLMフローを作成・運用しているLLM Gateway・Agentフレームワーク運用チーム
  • バイブコーダー開発者で、Flowise上のOAuth2連携を利用している場合
  • LLM ProxyやMCP ServerなどのOAuth2認証情報を管理するインフラ運用者

STEP 3: 自分の環境が対象か確認する

影響を受けるバージョン

製品 脆弱なバージョン範囲 修正版
Flowise (npmパッケージ) ~3.1.2 3.1.3

バージョン確認コマンド

Node.js (npm)

npm list flowise

出力例:

flowise@3.1.2
└─ (その他依存パッケージ)

判定: バージョンが 3.1.2 以下なら脆弱、3.1.3 以降なら安全

設定確認

この脆弱性はワークスペースIDによる認証情報のスコープ管理が欠如していることが原因です。設定依存の問題ではなく、バージョンに起因するため設定変更だけでは不十分です。バージョンが対象範囲であれば脆弱と判断してください。

Nucleiテンプレートでの検出

本脆弱性に関する公開Nucleiテンプレートは確認されていません。検出はバージョン確認が確実です。

STEP 4: 修正を適用する

パッチ適用

Node.js (npm)

npm install flowise@3.1.3

判定: インストール完了後、バージョンが 3.1.3 以上であれば修正済み

注意: アップグレード前には必ずバックアップを取得し、ステージング環境で動作検証を行ってください。アップグレードに伴うダウンタイム計画も検討してください。

パッチ即時適用ができない場合の暫定対応

公式の暫定対応は提示されていません。OAuth2認証情報の管理を厳格化できる場合はワークスペーススコープの独自実装を検討してください。また、不必要なAPIエンドポイントのアクセス制御強化やネットワークレベルでの制限を検討してください。

STEP 5: 修正されたことを確認する

STEP 3で実行したバージョン確認コマンドを、修正適用後に再度実行してください。

期待される出力

Node.js (npm)

npm list flowise

出力例:

flowise@3.1.3
└─ (その他依存パッケージ)

判定: バージョンが 3.1.3 以上ならOK

追加で確認すべきこと

可能であればログに不審なOAuth2コールバックやリフレッシュAPIリクエストがないか監査してください。

公開Nucleiテンプレートはありませんが、ベンダーが今後提供を検討する可能性があります。最新情報にご注意ください。

補足: 悪用観測状況

現時点ではCISA KEVカタログに未登録、ランサムウェアによる悪用も報告されていません。GitHub上にも公開PoCはありません。攻撃コードなどの観測情報は無いため、実務的には早期対応が望ましいものの緊急度は比較的低い状態です。

補足: CVSSメトリクス詳細

  • AV(Attack Vector / 攻撃ベクター): ネットワーク経由の攻撃が可能かどうか
  • AC(Attack Complexity / 攻撃の複雑さ): 攻撃を成功させる難易度
  • PR(Privileges Required / 必要な権限): 攻撃前に必要な認証・権限
  • UI(User Interaction / 利用者の介入): 攻撃に利用者の操作が必要か
  • C(Confidentiality / 機密性): 情報漏洩の度合い
  • I(Integrity / 完全性): データ改ざんの可能性
  • A(Availability / 可用性): サービス停止などの影響

本CVEは明確なCVSSスコア非公開ですが、攻撃者は未認証でも一部操作可能なため PR は無し、AVはネットワーク。Cは高評価と想定されます。

よくある質問(FAQ)

Q. このCVEに対応するために最低限すべきことは何ですか?

A. STEP 3のバージョン確認とSTEP 4の3.1.3へのアップグレードを実施してください。詳細コマンドは本文内に記載しています。

Q. パッチが適用できない場合、どうすればよいですか?

A. 公式の暫定対応はありませんが、ネットワーク的に該当APIへのアクセス制限やOAuth2エンドポイントのアクセス制御強化を検討してください。

Q. 既に攻撃を受けているか確認する方法はありますか?

A. OAuth2のコールバックやトークンリフレッシュAPIのログを監査し、不審な操作がないかチェックしてください。

Q. なぜEPSSスコアが重要なのですか?

A. CVSSは技術的なリスクを示しますが、EPSSは実際に悪用される確率を示します。両者を確認すると優先順位が判断しやすくなります。

Q. このCVEと類似の脆弱性は他にもありますか?

A. CWE-863「アクセス制御の不備」に分類される脆弱性は多く存在し、OAuth2認証情報の適切なスコープ管理不足に起因する類似問題も報告されています。

参考文献

本記事に関連するキーワードから、他のAIセキュリティ記事を探せます。

2026-08-05 追記

本記事の公開後、以下の重要な変化が確認されました(公開からの経過: 0日)。

項目 公開時点 2026-08-05時点 変化の意味
CVSSスコア変化 9 (low) 7.6 (HIGH) NVD再評価でスコアが下方修正
タイトルプレフィックス未付与 (プレフィックスなし) 【高】 公開時はタイトルに危険度プレフィックスが付いていない。最新状況では付与が妥当(記事生成時の凡ミス補正)

CVSSスコア変化

公開時点では本脆弱性のCVSSスコアが「9 (low)」とされていましたが、2026-08-05現在、NVDの再評価により「7.6 (HIGH)」へと下方修正されました。もともとCritical帯とされていたものがHigh帯へと見直されたことで、理論上の深刻度評価が一段階下がりましたが、引き続き重大な脆弱性であることには変わりません。組織としてはこの変更を受け、緊急対応枠から計画的なアップデート枠への移行を検討できますが、社内のAI基盤や認証周りでFlowiseを利用している場合は油断せず、影響範囲やアップデート計画を見直してください。

実運用上は「発見当初のスコアで即時対応を始めたが、基準見直しで対応計画を微修正」などの判断が必要となる場合があります。引き続き脆弱性情報の最新動向を監視し、組織基準で危険度判断やパッチ適用を進めることを推奨します。

タイトルプレフィックス未付与

公開時点では記事タイトルに危険度プレフィックス(【高】など)が付与されていませんでしたが、本件の最新評価(CVSS 7.6, HIGH)では「【高】」のプレフィックス付与が適切と判明しました。この訂正は記事生成時の表記ルール逸脱を是正するもので、読者のリスク判断やインシデント対応の迅速化に貢献します。

今後、本記事を参照・共有する際は、タイトルに「【高】」と標記されていることを念頭に、組織内の優先度付け・周知を徹底してください。また、記事管理や脆弱性通達業務の自動化ルールを運用している場合、タイトルの危険度タグに連動したフィルタ・通知ロジックが正常稼働するか再確認することが推奨されます。

2026-08-12 追記

本記事の公開後、以下の重要な変化が確認されました(公開からの経過: 6日)。

項目 公開時点 2026-08-12時点 変化の意味
CVSSスコア変化 9 (low) 7.6 (HIGH) NVD再評価でスコアが下方修正
タイトルプレフィックス未付与 (プレフィックスなし) 【高】 公開時はタイトルに危険度プレフィックスが付いていない。最新状況では付与が妥当(記事生成時の凡ミス補正)

CVSSスコア変化

本脆弱性のCVSSスコアが「9 (low)」から「7.6 (HIGH)」へと下方修正されました。これはNVD(National Vulnerability Database)による再評価の結果です。従来、重大な脅威と評価されていたものの、詳細な分析によりリスク度が一段階下げられたことを意味します。これにより、運用上の緊急対応優先度が見直される可能性がありますが、引き続きHigh(高)リスクのカテゴリではあるため、パッチ適用や影響範囲確認などの基本的な対応は依然として推奨されます。

タイトルプレフィックス未付与

公開時点では、記事タイトルに危険度を示すプレフィックス(例:【高】)が付与されていませんでした。最新の評価では、CVSSスコアの修正値に基づき「【高】」のプレフィックス付与が妥当と判断されました(公開時の凡ミス補正)。運用面としては、関係者がタイトルを素早く確認した際に脆弱性の危険度が正しく伝わることが重要です。本件に限らず、今後もタイトルプレフィックスは適切に反映するよう留意してください。

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