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【最重大】CVE-2026-42048 Langflowのパストラバーサル脆弱性で任意ディレクトリ削除攻撃 AIエージェント運用者必見の緊急対策

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本記事は公開時点の情報をもとにした速報記事です。内容が更新される場合があるため、必要に応じてベンダー公式情報や一次情報もあわせて確認してください。

目次

結論

  • 危険度: Critical (CVSS 9.6)
  • 対象: langflow <= 1.8.4
  • 修正: 1.9.0
  • KEV: No (NVD Critical由来。CISA KEVには未登録)
タイトルの緊急度プレフィックス(【至急】【最重大】等)の意味
表記 条件 意味 対応目安
【至急/ランサム悪用】 CISA KEV登録 + ランサムウェア悪用観測 ランサムグループが現在進行形で悪用 本日中に対応開始
【至急/重大】 CISA KEV登録 + CVSS 9.0以上 実世界で攻撃観測あり + スコア極めて高い 本日中に対応開始
【重大/KEV登録】 CISA KEV登録(CVSS低またはNVD未反映) 実世界で攻撃観測あり 数日以内
【最重大】 CVSS 9.5以上(KEV未登録) 理論上の危険度ほぼ満点、攻撃観測はまだない 1週間以内に対応計画
【重大】 CVSS 9.0〜9.4(KEV未登録) Critical帯の理論的高リスク 1〜2週間以内
【高】 CVSS 7.0〜8.9(KEV未登録) High帯のリスク 計画的に対応
(プレフィックスなし) CVSS 7.0未満 Medium以下のリスク 通常メンテで対応

「至急」と「最重大」の違い: 「至急」は CISA(米国政府機関)が 実際に悪用を観測した CVEに付与されます。「最重大」は CVSS スコア上は最高峰だが、まだ悪用観測がない ものです。同じCVSS 9.8でもKEV登録の有無で扱いが変わります。

最終更新: 2026-05-12 | 本記事は公式情報をもとに作成しています。最新情報はベンダー公式アドバイザリを必ずご確認ください。

STEP やること かかる目安
STEP 1 何が起きているか理解する 5分
STEP 2 急ぎ対応すべきか判断する 3分
STEP 3 自分の環境が対象か確認する 5分
STEP 4 修正を適用する 環境による
STEP 5 修正されたことを確認する 3分

STEP 1: 何が起きているか

一言でいうと

CVE-2026-42048は、LLM向けエージェント構築ツール「langflow」のパス・トラバーサル脆弱性です。攻撃者は認証済みでも、サーバ上の任意ディレクトリを削除できます。LLMゲートウェイやAgent運用者にとって最優先の対応案件です。

やさしく説明すると

これは「玄関の鍵がかかっているのに、窓から何の制限もなく入れてしまう」ような問題です。langflowの機能で削除したいデータ名を指定する際、その指定が安全に扱われずサーバ内の予期しない場所まで削除されてしまいます。攻撃者はこれを悪用して重要なファイルやディレクトリを壊せます。結果、データ損失やサービス停止につながります。

技術的な原因

原因はCWE-22「パス・トラバーサル(Path Traversal)」です。サーバのファイルやディレクトリの場所を示すパスに対して、ユーザー入力に不適切な検証(サニタイズ処理)をしていません。具体的には、ユーザー入力の知識ベース名(knowledge base names)を安全に検証せず、そのままファイルパスに連結します。これにより、本来操作できない範囲のファイルシステムにアクセスできてしまいます。

影響を受けると何が困るか

  • LLM/Agentの重要データや設定ファイルの誤削除によるサービス停止
  • AI Gateway、Agentフレームワークの運用に伴う作業不能状態
  • 複数テナントをまたぐ環境では他テナントのデータ損失リスク
  • AI開発者のバイブコーダーツール(Cursor/Cline/Aider/GitHub Copilot/Claude Code)連携環境で、ファイルシステム破壊や環境崩壊の原因になる
  • 修復までのダウンタイム増加、ユーザーへの影響や信用失墜

もっと詳しく調べたい人へ — 公式情報源マップ

本記事は以下の公式・準公式の情報源から内容を集約しています。一次情報を確認したい場合や英語で詳細を読みたい場合は、各リンクから直接アクセスできます。

カテゴリ 情報源 言語 何が分かるか リンク
総合 NVD(米国 NIST) 米国政府の脆弱性データベース。CVSSスコア、影響を受けるCPE、参考リンクの総合ハブ。最も網羅的。 開く
総合 MITRE CVE CVE採番機関の公式記録。CVE記述の「正本」。NVDより記載が簡潔だが一次情報。 開く
総合 JVN iPedia(JPCERT/CC・IPA) 日本のCSIRTが運用する脆弱性対策情報データベース。日本語で概要・対策が読める。掲載がない場合あり。 開く
総合 CISA KEV(悪用観測カタログ) 米国CISAが実際に悪用を確認している脆弱性のカタログ。掲載されていれば最優先で対応。 開く
総合 GitHub Advisory Database OSSパッケージ(npm/pypi/maven/composer/go等)別の脆弱性アドバイザリ。修正PRへのリンクが豊富。 開く
総合 OpenCVE 複数CVEデータベースの集約検索サービス。タイムラインや関連CVEの俯瞰に有用。 開く
Linux Red Hat CVE Red Hat製品(RHEL/CentOS Stream/Rocky/AlmaLinux系)の影響評価とパッチ状況。 開く
Linux Ubuntu Security Ubuntu の影響評価。各Ubuntuバージョン(22.04/24.04等)でのパッチ提供状況が一目で分かる。 開く
Linux Debian Security Tracker Debian の影響評価。stable/testing/sid別のパッチ状況。Debian派生ディストリ利用者向け。 開く
Linux SUSE CVE SUSE Linux Enterprise / openSUSE の影響評価とパッチ状況。 開く
悪用 Exploit Database 公開エクスプロイトのアーカイブ。検出ツールやペネトレーションテストでの参照用。 開く
悪用 Packet Storm Security セキュリティアドバイザリ・エクスプロイトの集約サイト。古めの情報も含む。 開く
悪用 GitHub PoC 検索 GitHubコード検索でCVE IDを直接検索。野良PoCの早期発見に。 開く
悪用 X(Twitter)検索 日英 直近の議論やニュースを観測。In-the-wild悪用の早期検知に有用。 開く
スキャナ Snyk Vulnerability DB パッケージ別の脆弱性詳細と修正バージョン。OSS依存ライブラリ追跡に有用。 開く
スキャナ Tenable(Nessus) Nessusスキャナでの検出プラグイン情報。検出ロジックの参考に。 開く
スキャナ Rapid7(Metasploit/Nexpose) Metasploit悪用モジュール、Nexposeでの検出情報。 開く

掲載しているのは無料でアクセスできる情報源のみです。CVEによっては掲載がないサイトもあります(特にJVN iPediaは日本国内で報告された脆弱性のみ掲載)。

STEP 2: 急ぎ対応すべきか判断する

結論: 【最重大】

判断根拠

  • CVSSスコアは9.6(Critical)で理論上非常に危険
  • EPSS(悪用確率予測)は提供データなし
  • ランサムウェア悪用は現時点で不明
  • 公開PoCは0件で現状は攻撃の公的確認なし
  • 攻撃に必要な条件は認証済みユーザー権限(低権限)で、ネットワーク経由可能
  • スコープが変化し(S:Changed)、完全性と可用性に高い影響を与える

誰が動くべきか

  • Langflowを運用するLLM Gateway管理者・SRE・SecOpsチーム
  • AgentフレームワークやAIワークフロー構築基盤の開発・運用者
  • AI駆動開発環境でlangflowと連携するバイブコーダー開発者(Cursor/Cline/Aider等利用者)

STEP 3: 自分の環境が対象か確認する

影響を受けるバージョン

製品 脆弱なバージョン範囲 修正版
langflow(Pythonパッケージ) 1.8.4 以下 1.9.0

バージョン確認コマンド

Python (pip)

pip show langflow

出力例:


Name: langflow
Version: 1.8.4
Summary: AI-powered agents and workflow builder

判定: バージョンが 1.8.4 以下なら脆弱、1.9.0 以上なら安全

Python (pip list)

pip list | grep langflow

出力例:

langflow 1.8.2

判定: 1.8.4以下なら脆弱

設定確認

この脆弱性は設定に依存せず、影響を受けるバージョンならすべて脆弱です。したがって、設定確認だけで済ませず必ずバージョン確認を行ってください。

Nucleiテンプレートでの検出

本脆弱性に対する公開Nucleiテンプレートは現状ありません。バージョン確認で検出してください。

STEP 4: 修正を適用する

パッチ適用

langflowをバージョン1.9.0へアップグレードしてください。pipでのアップグレード例は以下の通りです。

Python (pip)

pip install --upgrade langflow==1.9.0

出力例:

Successfully installed langflow-1.9.0

判定: バージョンが1.9.0以上なら安全

注意: アップグレード前に必ずバックアップを取得してください。特に本番環境ではステージング環境での検証後、本番反映を推奨します。

パッチ即時適用ができない場合の暫定対応

公式からの暫定回避策や設定変更は提示されていません。可能な限りネットワークアクセス制御で信頼済みユーザー以外からのAPI利用を制限してください。

STEP 5: 修正されたことを確認する

STEP 3で使用した以下のコマンドを再度実行し、バージョンが1.9.0以上になっていることを確認してください。

期待される出力

Python (pip)

pip show langflow

出力例:


Name: langflow
Version: 1.9.0
Summary: AI-powered agents and workflow builder

判定: バージョンが 1.9.0 以上ならOK

Python (pip list)

pip list | grep langflow

出力例:

langflow 1.9.0

判定: 1.9.0以上なら修正済み

追加で確認すべきこと

本脆弱性用のNucleiテンプレートは現状公開されていないため、特に検査ツールによる再検査は不要です。ログを監視して不審なAPIアクセスや認証異常がないかを確認してください。

補足: 悪用観測状況

CVE-2026-42048に関しては、公開されているPoCやエクスプロイトの情報が現在ありません。GitHub Advisory Databaseでは該当アドバイザリが公開されていますが、現時点でランサムウェアグループなどによる悪用報告は確認されていません。

補足: CVSSメトリクス詳細

  • AV(攻撃元): NETWORK – ネットワーク経由で攻撃可能
  • AC(攻撃複雑度): LOW – 特別な条件や難しい操作なし
  • PR(必要権限): LOW – 低権限認証ユーザーで可能
  • UI(ユーザ操作): NONE – ユーザ操作不要
  • S(スコープ): CHANGED – 攻撃が影響範囲外へ跳躍
  • C(機密性影響): NONE – 機密情報漏えいはなし
  • I(完全性影響): HIGH – データの改ざんや削除が可能
  • A(可用性影響): HIGH – サービス停止など大きな障害を引き起こす

よくある質問(FAQ)

Q. このCVEに対応するために最低限すべきことは何ですか?

A. まず自環境のlangflowバージョンを確認し(STEP 3)、脆弱なら1.9.0にアップグレードしてください(STEP 4)。アップグレード後、バージョンを再確認することが重要です(STEP 5)。

Q. パッチが適用できない場合、どうすればよいですか?

A. 公式の暫定対応は提供されていませんが、APIのアクセス制御を強化し、信頼できるユーザー以外を遮断してください。また、ネットワーク隔離や不要なサービス停止も検討してください。

Q. 既に攻撃を受けているか確認する方法はありますか?

A. 攻撃ログの監視が基本です。認証済みユーザーがDELETE APIを異常に多用していないかや、予期しないファイル削除の兆候をログから探してください。現時点で公開された攻撃検知ルールはありません。

Q. なぜEPSSスコアが重要なのですか?

A. CVSSは脆弱性の理論的な深刻度を示しますが、EPSSは「実際に悪用される確率」を示します。両者を併せて見ることで対応優先度をより正確に判断できます。本CVEはEPSS情報なしです。

Q. このCVEと類似の脆弱性は他にもありますか?

A. CWE-22(パス・トラバーサル)に分類される脆弱性は他にも多く存在します。特にLLM ProxyやAgentic AIのAPIで同様の入力検証不足は注意が必要です。関連情報は公式情報源で確認してください。

参考文献

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