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【高】CVE-2026-45398 Open WebUIの認証回避による機密知識ベース閲覧リスク解説 AI Securityエンジニア必読対策指南

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本記事は公開時点の情報をもとにした速報記事です。内容が更新される場合があるため、必要に応じてベンダー公式情報や一次情報もあわせて確認してください。

目次

結論

  • 危険度: High (CVSS 7.5)
  • 対象: open-webui <= 0.9.4
  • 修正: 0.9.5
  • KEV: No (NVD Critical由来。CISA KEVには未登録)
タイトルの緊急度プレフィックス(【至急】【最重大】等)の意味
表記 条件 意味 対応目安
【至急/ランサム悪用】 CISA KEV登録 + ランサムウェア悪用観測 ランサムグループが現在進行形で悪用 本日中に対応開始
【至急/重大】 CISA KEV登録 + CVSS 9.0以上 実世界で攻撃観測あり + スコア極めて高い 本日中に対応開始
【重大/KEV登録】 CISA KEV登録(CVSS低またはNVD未反映) 実世界で攻撃観測あり 数日以内
【最重大】 CVSS 9.5以上(KEV未登録) 理論上の危険度ほぼ満点、攻撃観測はまだない 1週間以内に対応計画
【重大】 CVSS 9.0〜9.4(KEV未登録) Critical帯の理論的高リスク 1〜2週間以内
【高】 CVSS 7.0〜8.9(KEV未登録) High帯のリスク 計画的に対応
(プレフィックスなし) CVSS 7.0未満 Medium以下のリスク 通常メンテで対応

「至急」と「最重大」の違い: 「至急」は CISA(米国政府機関)が 実際に悪用を観測した CVEに付与されます。「最重大」は CVSS スコア上は最高峰だが、まだ悪用観測がない ものです。同じCVSS 9.8でもKEV登録の有無で扱いが変わります。

最終更新: 2026-05-15 | 本記事は公式情報をもとに作成しています。最新情報はベンダー公式アドバイザリを必ずご確認ください。

STEP やること かかる目安
STEP 1 何が起きているか理解する 3分
STEP 2 急ぎ対応すべきか判断する 3分
STEP 3 自分の環境が対象か確認する 5分(環境により異なる)
STEP 4 修正を適用する 環境により異なる
STEP 5 修正されたことを確認する 3分

STEP 1: 何が起きているか

一言でいうと

CVE-2026-45398は、open-webuiというオフラインAIプラットフォームの脆弱性です。攻撃者は認証済みの場合に限り、他ユーザーの知識ベースを読み書きできます。つまり、LLMゲートウェイやAI Agent運用者にとって最優先で対応すべき問題です。

やさしく説明すると

この脆弱性は「家の鍵はかかっているが、裏口の鍵はかかっていない」状態に例えられます。通常は知識ベースをユーザー単位で守るべきですが、番号(ID)で管理される一部データへのアクセス制御が抜けていました。そのため、知っている番号を使えば他人の重要情報を見たり書き換えたりできます。

技術的な原因

原因はCWE-639(権限の不適切なチェック)に該当します。具体的にはユーザーアクセス権限の検証関数 _validate_collection_access() がユーザーメモリやファイル名の特定接頭辞だけを確認し、UUID(ユニバーサリー一意識別子)形式の知識ベース名は検査していません。その結果、認証済みユーザーは他者の知識ベースUUIDを知っていればアクセスできてしまいました。

影響を受けると何が困るか

  • APIキー等の機密情報が知識ベースに含まれている場合、それが攻撃者に盗まれる
  • LLMの文脈情報や顧客データの窃取に繋がる
  • プロンプトインジェクションなどでAgentの悪用や乗っ取りが起きる危険
  • 知識ベースの内容を書き換えられ、AIの回答精度や内容が改ざんされる
  • 不要なプロンプト処理やAPIリクエスト増加によるコスト増加
  • 異なるテナント間での情報漏洩
  • AIコーディングツール(Cursor/Cline/Aider/GitHub Copilotなど)を使う開発者の情報漏洩やローカル環境に影響

もっと詳しく調べたい人へ — 公式情報源マップ

本記事は以下の公式・準公式の情報源から内容を集約しています。一次情報を確認したい場合や英語で詳細を読みたい場合は、各リンクから直接アクセスできます。

カテゴリ 情報源 言語 何が分かるか リンク
総合 NVD(米国 NIST) 米国政府の脆弱性データベース。CVSSスコア、影響を受けるCPE、参考リンクの総合ハブ。最も網羅的。 開く
総合 MITRE CVE CVE採番機関の公式記録。CVE記述の「正本」。NVDより記載が簡潔だが一次情報。 開く
総合 JVN iPedia(JPCERT/CC・IPA) 日本のCSIRTが運用する脆弱性対策情報データベース。日本語で概要・対策が読める。掲載がない場合あり。 開く
総合 CISA KEV(悪用観測カタログ) 米国CISAが実際に悪用を確認している脆弱性のカタログ。掲載されていれば最優先で対応。 開く
総合 GitHub Advisory Database OSSパッケージ(npm/pypi/maven/composer/go等)別の脆弱性アドバイザリ。修正PRへのリンクが豊富。 開く
総合 OpenCVE 複数CVEデータベースの集約検索サービス。タイムラインや関連CVEの俯瞰に有用。 開く
Linux Red Hat CVE Red Hat製品(RHEL/CentOS Stream/Rocky/AlmaLinux系)の影響評価とパッチ状況。 開く
Linux Ubuntu Security Ubuntu の影響評価。各Ubuntuバージョン(22.04/24.04等)でのパッチ提供状況が一目で分かる。 開く
Linux Debian Security Tracker Debian の影響評価。stable/testing/sid別のパッチ状況。Debian派生ディストリ利用者向け。 開く
Linux SUSE CVE SUSE Linux Enterprise / openSUSE の影響評価とパッチ状況。 開く
悪用 Exploit Database 公開エクスプロイトのアーカイブ。検出ツールやペネトレーションテストでの参照用。 開く
悪用 Packet Storm Security セキュリティアドバイザリ・エクスプロイトの集約サイト。古めの情報も含む。 開く
悪用 GitHub PoC 検索 GitHubコード検索でCVE IDを直接検索。野良PoCの早期発見に。 開く
悪用 X(Twitter)検索 日英 直近の議論やニュースを観測。In-the-wild悪用の早期検知に有用。 開く
スキャナ Snyk Vulnerability DB パッケージ別の脆弱性詳細と修正バージョン。OSS依存ライブラリ追跡に有用。 開く
スキャナ Tenable(Nessus) Nessusスキャナでの検出プラグイン情報。検出ロジックの参考に。 開く
スキャナ Rapid7(Metasploit/Nexpose) Metasploit悪用モジュール、Nexposeでの検出情報。 開く

掲載しているのは無料でアクセスできる情報源のみです。CVEによっては掲載がないサイトもあります(特にJVN iPediaは日本国内で報告された脆弱性のみ掲載)。

STEP 2: 急ぎ対応すべきか判断する

結論: 高

判断根拠

  • CVSS v3.1スコアは 7.5(High): ネットワーク経由で攻撃可能だが攻撃がやや複雑で、低権限ユーザーでも実行可能。ユーザー操作は不要。漏洩・改ざん・サービス停止のリスクあり。
  • EPSS(悪用予測スコア)は未提供(該当データなし)
  • ランサムウェア悪用は不明。現在悪用観測は報告されていないが対応が必要。
  • 公開PoCやエクスプロイトはゼロ。GitHubに該当研究はあるが公開コードなし。
  • 脆弱性は認証済みが条件であり、全ユーザーが攻撃可能ではない。

誰が動くべきか

  • Open WebUI を本番環境で運用する LLM Gateway 運用チーム
  • AgentフレームワークとしてOpen WebUIベースのAI Agentを使う開発者・運用者
  • バイブコーダー開発者でCursor/Cline/GitHub Copilot等のAIコーディングツール連携環境を持つ場合
  • AI駆動開発を行うMLインフラ担当者
  • RAG(Retrieval Augmented Generation)パイプラインの管理者

STEP 3: 自分の環境が対象か確認する

影響を受けるバージョン

製品 脆弱なバージョン範囲 修正版
open-webui <= 0.9.4 0.9.5

バージョン確認コマンド

Python(pip)

pip show open-webui

出力例:

Name: open-webui
Version: 0.9.4
Summary: Self-hosted offline AI platform
...

判定: バージョンが 0.9.4 以下なら脆弱。0.9.5 以上で修正済。

Python(pip) – 複数パッケージ一覧

pip list | grep open-webui

出力例:

open-webui        0.9.4

判定: 0.9.4以下なら要更新。

設定確認

この脆弱性は特定の設定依存ではなく、バージョンによる修正です。設定を変更してもバージョンが 0.9.4 以下なら脆弱です。

STEP 4: 修正を適用する

パッチ適用

Python環境(pip)

pip install --upgrade open-webui

出力例:

Successfully installed open-webui-0.9.5

判定: バージョンが 0.9.5 以上であれば修正適用完了。

パッチ即時適用ができない場合の暫定対応

現在、公式からは暫定対応策は提示されていません。必ず最新バージョンの 0.9.5 へのアップデートを計画してください。

注意: アップデートの前に環境のバックアップを必ず取得し、ステージング環境で動作検証を実施してください。

STEP 5: 修正されたことを確認する

STEP 3で使用したバージョン確認コマンドを再度実行し、修正済みバージョンか確認してください。

期待される出力

Python(pip)

pip show open-webui

出力例:

Name: open-webui
Version: 0.9.5
Summary: Self-hosted offline AI platform
...

判定: バージョンが 0.9.5 以上ならOK。

追加で確認すべきこと

公開Nucleiテンプレートは存在しませんが、運用中はログに不審なアクセスや異常な知識ベース操作がないか監視してください。

補足: 悪用観測状況

現状、CISA KEVカタログには本CVEの登録はありません。また、GitHubやExploit Database上で公開されたPoC(Proof of Concept:概念実証)コードも存在しません。ランサムウェアや他の攻撃者による実際の悪用は確認されていません。

ただし、脆弱性の内容から認証済みユーザーによる情報漏洩・改ざんが可能であり、潜在的リスクは高いため早急な対応が推奨されます。

補足: CVSSメトリクス詳細

  • AV (Attack Vector / 攻撃元): NETWORK – ネットワーク経由で攻撃可能
  • AC (Attack Complexity / 攻撃複雑度): HIGH – 攻撃が一定の条件や手間を必要とする
  • PR (Privileges Required / 必要権限): LOW – 低い権限のユーザーでも攻撃可能
  • UI (User Interaction / ユーザー操作): NONE – ユーザー操作不要で攻撃可能
  • S (Scope / スコープ): UNCHANGED – 影響範囲は元の権限内に収まる
  • C (Confidentiality / 機密性): HIGH – 機密情報が漏洩する影響
  • I (Integrity / 完全性): HIGH – データや設定の改ざんが可能な影響
  • A (Availability / 可用性): HIGH – サービス停止や遅延を引き起こす影響

よくある質問(FAQ)

Q. このCVEに対応するために最低限すべきことは何ですか?

A. STEP 3のバージョン確認を行い、0.9.4以下ならSTEP 4で必ず0.9.5以上へアップデートしてください。

Q. パッチが適用できない場合、どうすればよいですか?

A. 公式の暫定対応はなく、バージョンアップ以外の対策はありません。ネットワーク隔離やアクセス制御強化でリスクを軽減してください。

Q. 既に攻撃を受けているか確認する方法はありますか?

A. ログの監査で不審なUUID経由アクセスや異常な知識ベース操作を探してください。現状公開されたIOC情報はありません。

Q. なぜEPSSスコアが重要なのですか?

A. CVSSは脆弱性の技術的深刻度を示しますが、EPSSは実際に悪用される可能性の高さを表します。両方を見れば対応優先度の判断がより正確になります。

Q. このCVEと類似の脆弱性は他にもありますか?

A. 同じCWE-639(権限チェック不足)に関連する脆弱性は他にも存在します。APIのアクセス制御が不完全な問題は繰り返し報告されています。

参考文献

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