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CVE-2026-45345 Open WebUIの認証バイパス脆弱性でPrivateモデル改変が可能に LLM運用者向け緊急対応ガイド

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本記事は公開時点の情報をもとにした速報記事です。内容が更新される場合があるため、必要に応じてベンダー公式情報や一次情報もあわせて確認してください。

目次

結論

  • 危険度: Medium (CVSS 6.5)
  • 対象: open-webui <= 0.5.6
  • 修正: 0.5.7
  • KEV: No (NVD Critical由来。CISA KEVには未登録)
タイトルの緊急度プレフィックス(【至急】【最重大】等)の意味
表記 条件 意味 対応目安
【至急/ランサム悪用】 CISA KEV登録 + ランサムウェア悪用観測 ランサムグループが現在進行形で悪用 本日中に対応開始
【至急/重大】 CISA KEV登録 + CVSS 9.0以上 実世界で攻撃観測あり + スコア極めて高い 本日中に対応開始
【重大/KEV登録】 CISA KEV登録(CVSS低またはNVD未反映) 実世界で攻撃観測あり 数日以内
【最重大】 CVSS 9.5以上(KEV未登録) 理論上の危険度ほぼ満点、攻撃観測はまだない 1週間以内に対応計画
【重大】 CVSS 9.0〜9.4(KEV未登録) Critical帯の理論的高リスク 1〜2週間以内
【高】 CVSS 7.0〜8.9(KEV未登録) High帯のリスク 計画的に対応
(プレフィックスなし) CVSS 7.0未満 Medium以下のリスク 通常メンテで対応

「至急」と「最重大」の違い: 「至急」は CISA(米国政府機関)が 実際に悪用を観測した CVEに付与されます。「最重大」は CVSS スコア上は最高峰だが、まだ悪用観測がない ものです。同じCVSS 9.8でもKEV登録の有無で扱いが変わります。

最終更新: 2026-05-15 | 本記事は公式情報をもとに作成しています。最新情報はベンダー公式アドバイザリを必ずご確認ください。

STEP やること かかる目安
STEP 1 何が起きているか理解する 3分
STEP 2 急ぎ対応すべきか判断する 3分
STEP 3 自分の環境が対象か確認する 5分
STEP 4 修正を適用する 環境による
STEP 5 修正されたことを確認する 5分

STEP 1: 何が起きているか

一言でいうと

CVE-2026-45345は、Open WebUIという自己ホスト型AIプラットフォームで発見された脆弱性です。バージョン0.5.6以前で、攻撃者は認証済みユーザーとして他人の非公開モデル情報を不正に書き換えられます。このためLLMゲートウェイやAI開発環境を運用する担当者は、最優先で対応すべき脆弱性です。

やさしく説明すると

この脆弱性は、まるで「自分専用の鍵で開けるはずの部屋の玄関が、他の人でも勝手に開けてしまえる状態」と言えます。Open WebUIでは普通、非公開モデルはオーナーしか編集できませんが、特定の不具合で別ユーザーも編集権限を変更して違法にアクセスできてしまいます。

これは自分の大事なAIモデルデータを他人に勝手に書き換えられることを意味します。外部から完全にオフラインで運用する場面でも、内部のユーザー権限チェックが甘いと危険です。

技術的な原因

この問題の原因はCWE-285の「アクセス制御の不備」です。具体的には、Open WebUIがユーザーのモデル更新APIへのリクエストを処理する際に、対象モデルの閲覧権限設定(例:private)があっても十分に認証・認可チェックを行わず編集処理を通してしまっています。

攻撃者は低い権限(プリビレッジ)でも、モデルの編集処理APIを悪用することで他人の非公開モデル情報を改変できます。ネットワーク越しに認証済みユーザーとしてアクセスできれば、ユーザー操作なし(UI不要)に不正更新を仕掛けられます。

影響を受けると何が困るか

  • 他ユーザーの非公開モデルの中身を改ざんされ、精度や挙動に影響を及ぼされる
  • 顧客データや社内機密情報を含むLLMコンテキストが漏洩または破壊される恐れ
  • プロンプトやAIモデルを不正に操作され、Agentフレームワークの乗っ取りにつながる
  • AI GatewayやLLM Proxy運用者は、管理対象モデルの完全性と可用性を保証できなくなる
  • バイブコーダーなどAI駆動開発者も、安全なコード自動補完環境の維持に支障が出る

もっと詳しく調べたい人へ — 公式情報源マップ

本記事は以下の公式・準公式の情報源から内容を集約しています。一次情報を確認したい場合や英語で詳細を読みたい場合は、各リンクから直接アクセスできます。

カテゴリ 情報源 言語 何が分かるか リンク
総合 NVD(米国 NIST) 米国政府の脆弱性データベース。CVSSスコア、影響を受けるCPE、参考リンクの総合ハブ。最も網羅的。 開く
総合 MITRE CVE CVE採番機関の公式記録。CVE記述の「正本」。NVDより記載が簡潔だが一次情報。 開く
総合 JVN iPedia(JPCERT/CC・IPA) 日本のCSIRTが運用する脆弱性対策情報データベース。日本語で概要・対策が読める。掲載がない場合あり。 開く
総合 CISA KEV(悪用観測カタログ) 米国CISAが実際に悪用を確認している脆弱性のカタログ。掲載されていれば最優先で対応。 開く
総合 GitHub Advisory Database OSSパッケージ(npm/pypi/maven/composer/go等)別の脆弱性アドバイザリ。修正PRへのリンクが豊富。 開く
総合 OpenCVE 複数CVEデータベースの集約検索サービス。タイムラインや関連CVEの俯瞰に有用。 開く
Linux Red Hat CVE Red Hat製品(RHEL/CentOS Stream/Rocky/AlmaLinux系)の影響評価とパッチ状況。 開く
Linux Ubuntu Security Ubuntu の影響評価。各Ubuntuバージョン(22.04/24.04等)でのパッチ提供状況が一目で分かる。 開く
Linux Debian Security Tracker Debian の影響評価。stable/testing/sid別のパッチ状況。Debian派生ディストリ利用者向け。 開く
Linux SUSE CVE SUSE Linux Enterprise / openSUSE の影響評価とパッチ状況。 開く
悪用 Exploit Database 公開エクスプロイトのアーカイブ。検出ツールやペネトレーションテストでの参照用。 開く
悪用 Packet Storm Security セキュリティアドバイザリ・エクスプロイトの集約サイト。古めの情報も含む。 開く
悪用 GitHub PoC 検索 GitHubコード検索でCVE IDを直接検索。野良PoCの早期発見に。 開く
悪用 X(Twitter)検索 日英 直近の議論やニュースを観測。In-the-wild悪用の早期検知に有用。 開く
スキャナ Snyk Vulnerability DB パッケージ別の脆弱性詳細と修正バージョン。OSS依存ライブラリ追跡に有用。 開く
スキャナ Tenable(Nessus) Nessusスキャナでの検出プラグイン情報。検出ロジックの参考に。 開く
スキャナ Rapid7(Metasploit/Nexpose) Metasploit悪用モジュール、Nexposeでの検出情報。 開く

掲載しているのは無料でアクセスできる情報源のみです。CVEによっては掲載がないサイトもあります(特にJVN iPediaは日本国内で報告された脆弱性のみ掲載)。

STEP 2: 急ぎ対応すべきか判断する

結論: 中

判断根拠

  • CVSS v3.1スコアは6.5のMediumランク。攻撃複雑度は低く、攻撃者はネットワーク経由で認証済みの低権限アカウントがあれば悪用可能です。
  • EPSSスコアは登録されていません。現時点での悪用観測や公開PoCはありません。
  • ランサムウェアによる悪用の報告はありません(Unknown)。
  • ユーザー操作は不要で自動攻撃可能なため、監査漏れに注意が必要です。
  • 対策済みバージョンは0.5.7以上にアップグレードで問題解決します。

誰が動くべきか

  • Open WebUIを利用しているLLM Gateway運用者
  • 自己ホスト型AIプラットフォームを管理するSecOps / SREチーム
  • Agentフレームワーク開発者でOpen WebUIを組み込んでいる場合
  • バイブコーダー開発者でOpen WebUI経由のプロンプトやモデルを扱う方

STEP 3: 自分の環境が対象か確認する

影響を受けるバージョン

製品 脆弱なバージョン範囲 修正版
open-webui (Pythonパッケージ) 0.5.6 以下 0.5.7

バージョン確認コマンド

Python (pip)

pip show open-webui

出力例:

Name: open-webui
Version: 0.5.6
Summary: Self-hosted AI platform

判定: Version0.5.6以下なら脆弱、0.5.7以上であれば安全です。

Python (pip list)

pip list | grep open-webui

出力例:

open-webui 0.5.6

判定: バージョンが 0.5.6以下であれば脆弱です。

設定確認

この脆弱性はアクセス制御機構の不備に由来するため、設定依存ではなくバージョン0.5.6以下であれば対象となります。設定の有無にかかわらず修正が必要です。

Nucleiテンプレートでの検出

現時点では本脆弱性に対応した公開Nucleiテンプレートは存在しません。バージョン確認で判定してください。

STEP 4: 修正を適用する

パッチ適用

Python環境(pipを使用)

pip install --upgrade open-webui

出力例:

Successfully installed open-webui-0.5.7

判定: バージョンが 0.5.7 以上に更新されていれば適用成功です。

注意: パッチ適用前に必ず現在の環境のバックアップを取得してください。ステージング環境での動作確認とダウンタイム計画も推奨します。

パッチ即時適用ができない場合の暫定対応

公式からは、パッチ未適用時の暫定設定変更や無効化の案内はありません。可能であればネットワーク分離やアクセス制御強化で影響範囲を限定してください。

STEP 5: 修正されたことを確認する

STEP 3で使用したコマンドを再度実行して、バージョンが修正済みのものになっていることを確認してください。

期待される出力

Python (pip show)

pip show open-webui

出力例:

Name: open-webui
Version: 0.5.7
Summary: Self-hosted AI platform

判定: バージョンが 0.5.7 以上なら修正済みで安全です。

Python (pip list)

pip list | grep open-webui

出力例:

open-webui 0.5.7

判定: 0.5.7以上であれば安全です。

追加で確認すべきこと

  • ログを監視し、不正なAPI呼び出しや異常なモデル編集操作がないかチェックしてください。
  • 公開Nucleiテンプレートが提供され次第、再実行を推奨します。

補足: 悪用観測状況

現時点でCISA KEVには本CVEは未登録で、ランサムウェアによる悪用の報告はありません。公開されたPoC(悪用コード)もGitHubなどに存在しません。

攻撃の複雑度は低く、認証済みユーザー権限があれば実行可能ですが、広範な悪用までは確認されていません。

補足: CVSSメトリクス詳細

  • AV (Attack Vector/攻撃元): NETWORK(ネットワーク経由で攻撃可能)
  • AC (Attack Complexity/攻撃の複雑度): LOW(攻撃条件が単純で成功しやすい)
  • PR (Privileges Required/必要権限): LOW(低い権限でも悪用可能)
  • UI (User Interaction/ユーザー操作): NONE(ユーザーの操作不要)
  • S (Scope/影響範囲): UNCHANGED(同一権限内への影響)
  • C (Confidentiality/機密性影響): NONE(情報漏洩はない)
  • I (Integrity/完全性影響): HIGH(データ改ざんの影響が大きい)
  • A (Availability/可用性影響): NONE(サービス停止影響なし)

よくある質問(FAQ)

Q. このCVEに対応するために最低限すべきことは何ですか?

A. STEP 3で対象バージョンを確認し、STEP 4で0.5.7以上にアップデートしてください。最後にSTEP 5で修正適用を確認します。

Q. パッチが適用できない場合、どうすればよいですか?

A. 公式の暫定対応はありませんが、ネットワーク隔離やアクセス制御強化で影響範囲を限定してください。

Q. 既に攻撃を受けているか確認する方法はありますか?

A. ログ監視で不正なAPI更新リクエストの有無を確認してください。GitHub Advisory Database以外に特別なIOCは公開されていません。

Q. なぜEPSSスコアが重要なのですか?

A. CVSSは技術的な深刻度を示しますが、EPSSは「実際に悪用される確率」を表します。両方参考にして優先度を判断してください(本CVEはEPSS未登録)。

Q. このCVEと類似の脆弱性は他にもありますか?

A. CWE-285「アクセス制御の不備」に関連した脆弱性は他のAIプラットフォームでも時折発生しています。定期的な権限チェック強化が重要です。

参考文献

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