MENU

【高】CVE-2026-44566 Open WebUIのパストラバーサル脆弱性発覚 AI Security対策でLLM運用者必読の防御手順

  • URLをコピーしました!

AI Security速報をXで配信しています!!

AI/LLM関連の脆弱性、PoC、KEV追加などの更新情報を見逃したくない方は、Xをフォローしてねー!

Xでフォローする

本記事は公開時点の情報をもとにした速報記事です。内容が更新される場合があるため、必要に応じてベンダー公式情報や一次情報もあわせて確認してください。

目次

結論

  • 危険度: High (CVSS 7.3)
  • 対象: open-webui <= 0.1.123
  • 修正: 0.1.124
  • KEV: No (NVD Critical由来。CISA KEVには未登録)
タイトルの緊急度プレフィックス(【至急】【最重大】等)の意味
表記 条件 意味 対応目安
【至急/ランサム悪用】 CISA KEV登録 + ランサムウェア悪用観測 ランサムグループが現在進行形で悪用 本日中に対応開始
【至急/重大】 CISA KEV登録 + CVSS 9.0以上 実世界で攻撃観測あり + スコア極めて高い 本日中に対応開始
【重大/KEV登録】 CISA KEV登録(CVSS低またはNVD未反映) 実世界で攻撃観測あり 数日以内
【最重大】 CVSS 9.5以上(KEV未登録) 理論上の危険度ほぼ満点、攻撃観測はまだない 1週間以内に対応計画
【重大】 CVSS 9.0〜9.4(KEV未登録) Critical帯の理論的高リスク 1〜2週間以内
【高】 CVSS 7.0〜8.9(KEV未登録) High帯のリスク 計画的に対応
(プレフィックスなし) CVSS 7.0未満 Medium以下のリスク 通常メンテで対応

「至急」と「最重大」の違い: 「至急」は CISA(米国政府機関)が 実際に悪用を観測した CVEに付与されます。「最重大」は CVSS スコア上は最高峰だが、まだ悪用観測がない ものです。同じCVSS 9.8でもKEV登録の有無で扱いが変わります。

最終更新: 2026-05-15 | 本記事は公式情報をもとに作成しています。最新情報はベンダー公式アドバイザリを必ずご確認ください。

STEP やること かかる目安
STEP 1 何が起きているか理解する 3分
STEP 2 急ぎ対応すべきか判断する 3分
STEP 3 自分の環境が対象か確認する 5分
STEP 4 修正を適用する 環境による
STEP 5 修正されたことを確認する 3分

STEP 1: 何が起きているか

一言でいうと

CVE-2026-44566はOpen WebUIという完全オフライン型AIプラットフォームにある脆弱性です。攻撃者は管理者の操作なしに、任意の場所へファイルをアップロードできます。これはLLMゲートウェイやAIエージェントの運用者にとって重大なリスクです。

やさしく説明すると

この脆弱性は、ファイルをアップロードする際に本来制限されるべき場所を無視してしまう問題です。例えると、「玄関の鍵はかかっているけど、窓から自由に入れてしまう」という状態です。攻撃者が自由にファイルを置けるため、システム全体の安全が危険にさらされます。AI駆動開発や操作エージェントも被害を受けやすくなります。

技術的な原因

本脆弱性はCWE-22(パス名の不適切制限, Path Traversal)とCWE-434(危険なタイプのファイルアップロード制限不備)に該当します。ファイル名がHTTPアップロード要求からそのまま取得され、パスに ../ のようなドットセグメントが含まれていても検証や無害化(サニタイズ)がなされません。そのため、アップロードディレクトリの外側にファイルを勝手に書き込めるのです。

影響を受けると何が困るか

  • APIキー(OpenAIなど)の漏洩に繋がる可能性がある
  • LLMのコンテキスト情報や顧客データが盗まれる
  • プロンプトインジェクションを悪用したAIエージェントの乗っ取り
  • モデルファイルやRAG(Retrieval-Augmented Generation)データの不正改ざん
  • 請求コストの爆増による経済的損失
  • テナント間での情報漏洩リスク
  • インフラ全体への権限横展開
  • AIコーディングツール(Cursor、Clineなど)を経由したローカルファイル読み取りや任意コード実行のリスク
  • .envファイルや認証情報の漏洩によるシステム侵害

もっと詳しく調べたい人へ — 公式情報源マップ

本記事は以下の公式・準公式の情報源から内容を集約しています。一次情報を確認したい場合や英語で詳細を読みたい場合は、各リンクから直接アクセスできます。

カテゴリ 情報源 言語 何が分かるか リンク
総合 NVD(米国 NIST) 米国政府の脆弱性データベース。CVSSスコア、影響を受けるCPE、参考リンクの総合ハブ。最も網羅的。 開く
総合 MITRE CVE CVE採番機関の公式記録。CVE記述の「正本」。NVDより記載が簡潔だが一次情報。 開く
総合 JVN iPedia(JPCERT/CC・IPA) 日本のCSIRTが運用する脆弱性対策情報データベース。日本語で概要・対策が読める。掲載がない場合あり。 開く
総合 CISA KEV(悪用観測カタログ) 米国CISAが実際に悪用を確認している脆弱性のカタログ。掲載されていれば最優先で対応。 開く
総合 GitHub Advisory Database OSSパッケージ(npm/pypi/maven/composer/go等)別の脆弱性アドバイザリ。修正PRへのリンクが豊富。 開く
総合 OpenCVE 複数CVEデータベースの集約検索サービス。タイムラインや関連CVEの俯瞰に有用。 開く
Linux Red Hat CVE Red Hat製品(RHEL/CentOS Stream/Rocky/AlmaLinux系)の影響評価とパッチ状況。 開く
Linux Ubuntu Security Ubuntu の影響評価。各Ubuntuバージョン(22.04/24.04等)でのパッチ提供状況が一目で分かる。 開く
Linux Debian Security Tracker Debian の影響評価。stable/testing/sid別のパッチ状況。Debian派生ディスト利用者向け。 開く
Linux SUSE CVE SUSE Linux Enterprise / openSUSE の影響評価とパッチ状況。 開く
悪用 Exploit Database 公開エクスプロイトのアーカイブ。検出ツールやペネトレーションテストでの参照用。 開く
悪用 Packet Storm Security セキュリティアドバイザリ・エクスプロイトの集約サイト。古めの情報も含む。 開く
悪用 GitHub PoC 検索 GitHubコード検索でCVE IDを直接検索。野良PoCの早期発見に。 開く
悪用 X(Twitter)検索 日英 直近の議論やニュースを観測。In-the-wild悪用の早期検知に有用。 開く
スキャナ Snyk Vulnerability DB パッケージ別の脆弱性詳細と修正バージョン。OSS依存ライブラリ追跡に有用。 開く
スキャナ Tenable(Nessus) Nessusスキャナでの検出プラグイン情報。検出ロジックの参考に。 開く
スキャナ Rapid7(Metasploit/Nexpose) Metasploit悪用モジュール、Nexposeでの検出情報。 開く

掲載しているのは無料でアクセスできる情報源のみです。CVEによっては掲載がないサイトもあります(特にJVN iPediaは日本国内で報告された脆弱性のみ掲載)。

STEP 2: 急ぎ対応すべきか判断する

結論: 高

判断根拠

  • CVSSスコアは7.3とHigh評価:攻撃はネットワーク経由で認証不要かつユーザ操作も不要なので危険度は高い
  • EPSS(悪用予測スコア)は未提供だが、認証不要かつ完全リモートから攻撃可能である点は非常に警戒すべき
  • ランサムウェアによる悪用の観測は現時点で不明
  • 公開されているPoC(Proof of Concept)は存在しないため、武器化はまだされていない
  • 攻撃に必要な条件は「Web UIのファイルアップロード機能にアクセス可能」であり、認証無しで攻撃できるため影響範囲は広い

誰が動くべきか

  • Open WebUIを本番投入しているAI Gateway運用者・SRE/SecOpsチーム
  • Agentフレームワーク開発者(エージェント連携型プラットフォームを利用している場合)
  • バイブコーダー開発者(Cursor、Cline、GitHub Copilotなどを経由してOpen WebUIを利用している開発者)
  • AI Security責任者やMLインフラチーム

STEP 3: 自分の環境が対象か確認する

影響を受けるバージョン

製品 脆弱なバージョン範囲 修正版
open-webui(旧 Ollama WebUI) <= 0.1.123 0.1.124

バージョン確認コマンド

Python (pip)

pip show open-webui

出力例:

Name: open-webui
Version: 0.1.123
Summary: Open WebUI AI platform

判定: Version が 0.1.123 以下なら脆弱。 0.1.124 以上なら安全。

Python (pip list)

pip list | grep open-webui

出力例:

open-webui         0.1.123

判定: 0.1.123 以下なら脆弱。 0.1.124 以上なら安全。

Docker

docker images | grep open-webui

出力例:

open-webui   0.1.123   d1f35a3b2c4f   3 days ago

判定: イメージタグが 0.1.123 以下なら脆弱。 0.1.124 以上で修正済み。

設定確認

本脆弱性はファイル名の検証不足に起因しており、設定による緩和は公式に提示されていません。したがって、バージョンアップが必須です

STEP 4: 修正を適用する

パッチ適用

Python (pip)

pip install --upgrade open-webui==0.1.124

判定: バージョンが 0.1.124 以上になれば修正適用済み。

Docker イメージ更新

docker pull open-webui:0.1.124
docker stop open-webui-container
docker rm open-webui-container
docker run -d --name open-webui-container open-webui:0.1.124

判定: コンテナが修正済みイメージで稼働中ならOK。

注意: パッチ適用前に必ずバックアップを取得してください。特にプロンプト設定やアップロード済みファイルの保全を推奨します。適用後は検証用のステージング環境で動作確認を行い、本番環境へのデプロイを計画的に行ってください。

パッチ即時適用ができない場合の暫定対応

現時点で公式の暫定対応は提示されていません。アップロード機能を無効化するか、ネットワークレベルで外部からのアクセスを厳しく制限してください。

STEP 5: 修正されたことを確認する

STEP 3で使ったバージョン確認コマンドを再度実行してください。

期待される出力

Python (pip)

pip show open-webui

出力例:

Name: open-webui
Version: 0.1.124
Summary: Open WebUI AI platform

判定: バージョンが 0.1.124 以上ならOK。

Docker

docker images | grep open-webui

出力例:

open-webui   0.1.124   d9f85a7c8f45   1 day ago

判定: イメージタグが 0.1.124 以上ならOK。

追加で確認すべきこと

公開Nucleiテンプレートは存在しないため利用できませんが、ログ監視で不審なパス操作やファイルアップロードの異常を検知してください。GitHub Advisoryに続報があれば随時確認しましょう。

補足: 悪用観測状況

現時点で公開されたPoCコードやExploitは存在しません。GitHub Advisoryや他の情報源にも悪用事例や攻撃報告はありません。ランサムウェア等による悪用も不明のため、直ちに緊急対応が必要な状況ではありませんが、高リスクのため速やかな修正推奨です。

補足: CVSSメトリクス詳細

  • AV(Attack Vector):NETWORK – ネットワーク経由で攻撃可能
  • AC(Attack Complexity):LOW – 攻撃の実行に特別な条件が不要
  • PR(Privileges Required、必要権限):NONE – 権限なしで攻撃できる
  • UI(User Interaction、ユーザ操作):NONE – ユーザ操作を必要としない
  • S(Scope、範囲):UNCHANGED – 攻撃の影響範囲はシステム内部に留まる
  • C(Confidentiality、機密性への影響):LOW – 一部情報漏洩が発生する可能性
  • I(Integrity、完全性への影響):LOW – データ改ざんが一部可能
  • A(Availability、可用性への影響):LOW – 一部サービス停止リスクあり

よくある質問(FAQ)

Q. このCVEに対応するために最低限すべきことは何ですか?

A. STEP 3で自社環境のバージョンを確認し、STEP 4で必ずバージョンを 0.1.124 以上にアップデートしてください。詳細な手順は本記事内に記載しています。

Q. パッチが適用できない場合、どうすればよいですか?

A. アップロード機能の一時無効化やネットワークレベルでのアクセス制限を行ってください。公式の暫定対応は現時点で提示されていません。

Q. 既に攻撃を受けているか確認する方法はありますか?

A. 不審なアップロードファイルの存在確認や、ファイルパスにドットセグメントを含むものの監査ログを確認してください。CISAやGitHub AdvisoryのIOC情報を参照しログ監視を強化しましょう。

Q. なぜEPSSスコアが重要なのですか?

A. CVSSは技術的な危険度、EPSSは実際に悪用される可能性の高低を示します。EPSSがあると優先対応の参考になりますが、今回は未提供です。

Q. このCVEと類似の脆弱性は他にもありますか?

A. CWE-22(パス・トラバーサル)やCWE-434(不適切なファイルアップロード制限)の脆弱性は他のAI/LLMプラットフォームでも報告されています。類似性からAI Security対策全般で注視しましょう。

参考文献

本記事に関連するキーワードから、他のAIセキュリティ記事を探せます。

AI Security速報を継続配信しています!!

AI/LLM関連の脆弱性、PoC、KEV追加、海外アドバイザリなどを X で配信してるので、ぜひフォローをお願いします!

@ai_sec_news_256 をフォロー

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次