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CVE-2026-45346 Open WebUIのクロスサイトスクリプティング脆弱性解説とAI Security対策手順ガイド

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本記事は公開時点の情報をもとにした速報記事です。内容が更新される場合があるため、必要に応じてベンダー公式情報や一次情報もあわせて確認してください。

目次

結論

  • 危険度: 情報なし
  • 対象: open-webui < 0.6.31
  • 修正: 0.6.31
  • KEV: No (NVD Critical由来。CISA KEVには未登録)
タイトルの緊急度プレフィックス(【至急】【最重大】等)の意味
表記 条件 意味 対応目安
【至急/ランサム悪用】 CISA KEV登録 + ランサムウェア悪用観測 ランサムグループが現在進行形で悪用 本日中に対応開始
【至急/重大】 CISA KEV登録 + CVSS 9.0以上 実世界で攻撃観測あり + スコア極めて高い 本日中に対応開始
【重大/KEV登録】 CISA KEV登録(CVSS低またはNVD未反映) 実世界で攻撃観測あり 数日以内
【最重大】 CVSS 9.5以上(KEV未登録) 理論上の危険度ほぼ満点、攻撃観測はまだない 1週間以内に対応計画
【重大】 CVSS 9.0〜9.4(KEV未登録) Critical帯の理論的高リスク 1〜2週間以内
【高】 CVSS 7.0〜8.9(KEV未登録) High帯のリスク 計画的に対応
(プレフィックスなし) CVSS 7.0未満 Medium以下のリスク 通常メンテで対応

「至急」と「最重大」の違い: 「至急」は CISA(米国政府機関)が 実際に悪用を観測した CVEに付与されます。「最重大」は CVSS スコア上は最高峰だが、まだ悪用観測がない ものです。同じCVSS 9.8でもKEV登録の有無で扱いが変わります。

最終更新: 2026-05-15 | 本記事は公式情報をもとに作成しています。最新情報はベンダー公式アドバイザリを必ずご確認ください。

STEP やること かかる目安
STEP 1 何が起きているか理解する 3分
STEP 2 急ぎ対応すべきか判断する 5分
STEP 3 自分の環境が対象か確認する 5分
STEP 4 修正を適用する 環境による
STEP 5 修正されたことを確認する 3分

STEP 1: 何が起きているか

一言でいうと

CVE-2026-45346は、オフラインで動作する自己ホスト型AIプラットフォーム「open-webui」に含まれるSVGレンダラーにおけるクロスサイトスクリプティング(XSS)脆弱性です。攻撃者は、この脆弱性を使いユーザーの許可なしに悪意あるスクリプトを実行できます。LLMゲートウェイやAgentフレームワーク運用者にとって最優先で対応すべき問題です。

やさしく説明すると

イメージしてください。建物の玄関に鍵がかかっているはずが、実は壊れていて誰でも入れてしまう状態です。今回の脆弱性は、「open-webui」の中でユーザーの入力を処理する部分に「鍵が壊れている」ような状態がありました。つまり、攻撃者が悪意のある命令を仕込むと、正規ユーザーの画面で勝手に動き出してしまいます。これによって大切な情報が盗まれたり、システムが変な動きをするリスクがあります。

技術的な原因

本脆弱性はCWE-80に分類されるクロスサイトスクリプティング(XSS)です。XSSとは、ユーザーが意図しない悪意あるHTMLやJavaScriptをウェブアプリケーション内で実行させる攻撃です。今回は、open-webuiのSVGレンダラーの実装において、入力データの不適切な検証により悪意あるスクリプトの埋め込み・永続化が可能でした。攻撃者が保存したスクリプトは他のユーザーが閲覧した際に実行されます。これにより、機密情報の窃取やDOM構造の改変、複雑なクライアントサイド攻撃が成立します。

影響を受けると何が困るか

  • OpenAIやAnthropicなどのAPIキーが漏洩するリスク
  • LLMのコンテキスト情報(顧客データ含む)が盗まれる
  • プロンプトインジェクションによるAgentの乗っ取り
  • AIモデルやRAG(検索連動生成)のデータ改ざん
  • クラウド請求コストの異常増加
  • テナント間の情報漏洩
  • ゲートウェイや関連インフラ全体への横展開攻撃
  • Cursor、Cline、GitHub CopilotなどAIコーディングツール経由のローカルファイル読み取りや任意コード実行の誘因
  • IDE拡張のリモート操作による開発環境破壊
  • .envや認証情報などの機密情報漏洩

もっと詳しく調べたい人へ — 公式情報源マップ

本記事は以下の公式・準公式の情報源から内容を集約しています。一次情報を確認したい場合や英語で詳細を読みたい場合は、各リンクから直接アクセスできます。

カテゴリ 情報源 言語 何が分かるか リンク
総合 NVD(米国 NIST) 米国政府の脆弱性データベース。CVSSスコア、影響を受けるCPE、参考リンクの総合ハブ。最も網羅的。 開く
総合 MITRE CVE CVE採番機関の公式記録。CVE記述の「正本」。NVDより記載が簡潔だが一次情報。 開く
総合 JVN iPedia(JPCERT/CC・IPA) 日本のCSIRTが運用する脆弱性対策情報データベース。日本語で概要・対策が読める。掲載がない場合あり。 開く
総合 CISA KEV(悪用観測カタログ) 米国CISAが実際に悪用を確認している脆弱性のカタログ。掲載されていれば最優先で対応。 開く
総合 GitHub Advisory Database OSSパッケージ(npm/pypi/maven/composer/go等)別の脆弱性アドバイザリ。修正PRへのリンクが豊富。 開く
総合 OpenCVE 複数CVEデータベースの集約検索サービス。タイムラインや関連CVEの俯瞰に有用。 開く
Linux Red Hat CVE Red Hat製品(RHEL/CentOS Stream/Rocky/AlmaLinux系)の影響評価とパッチ状況。 開く
Linux Ubuntu Security Ubuntu の影響評価。各Ubuntuバージョン(22.04/24.04等)でのパッチ提供状況が一目で分かる。 開く
Linux Debian Security Tracker Debian の影響評価。stable/testing/sid別のパッチ状況。Debian派生ディストリ利用者向け。 開く
Linux SUSE CVE SUSE Linux Enterprise / openSUSE の影響評価とパッチ状況。 開く
悪用 Exploit Database 公開エクスプロイトのアーカイブ。検出ツールやペネトレーションテストでの参照用。 開く
悪用 Packet Storm Security セキュリティアドバイザリ・エクスプロイトの集約サイト。古めの情報も含む。 開く
悪用 GitHub PoC 検索 GitHubコード検索でCVE IDを直接検索。野良PoCの早期発見に。 開く
悪用 X(Twitter)検索 日英 直近の議論やニュースを観測。In-the-wild悪用の早期検知に有用。 開く
スキャナ Snyk Vulnerability DB パッケージ別の脆弱性詳細と修正バージョン。OSS依存ライブラリ追跡に有用。 開く
スキャナ Tenable(Nessus) Nessusスキャナでの検出プラグイン情報。検出ロジックの参考に。 開く
スキャナ Rapid7(Metasploit/Nexpose) Metasploit悪用モジュール、Nexposeでの検出情報。 開く

掲載しているのは無料でアクセスできる情報源のみです。CVEによっては掲載がないサイトもあります(特にJVN iPediaは日本国内で報告された脆弱性のみ掲載)。

STEP 2: 急ぎ対応すべきか判断する

結論: 低

判断根拠

  • CVSSスコア未公開のため直接数値は不明。ただしクロスサイトスクリプティング(CWE-80)で深刻度は中程度と推定
  • EPSSスコアなし。現時点で悪用の確実な報告なし
  • ランサムウェアに悪用されているかは不明
  • 公開PoCやExploitはGitHub Advisory Databaseで存在するが悪用事例報告はなし
  • ネットワーク経由の攻撃可能性があり、認証は必要(ログインが条件)
  • バージョン0.6.31以降で修正済みのため、古いバージョンのみ対象

誰が動くべきか

  • open-webuiを使い自己ホストLLM環境を運用するAI Gateway運用チーム
  • Agentフレームワーク構築者やRAG(検索連動生成)パイプライン保守者
  • バイブコーダー開発者でCursorやCline、Copilot等をローカル運用しているユーザー
  • AI駆動開発環境をホスティングするSRE/SecOpsチーム

STEP 3: 自分の環境が対象か確認する

影響を受けるバージョン

製品 脆弱なバージョン範囲 修正版
open-webui (npmパッケージ) 0.6.31未満 0.6.31

バージョン確認コマンド

Node.js(npm)

npm list open-webui

出力例:

open-webui@0.6.28
└─ open-webui@0.6.28

判定: バージョンが 0.6.30 以下なら脆弱。0.6.31 以上なら安全。

Node.js(package.json)

cat package.json | grep open-webui

出力例:

    "open-webui": "^0.6.28"

判定: バージョン指定が ~0.6.31 未満なら脆弱。

設定確認

本脆弱性は設定依存ではありません。バージョンが脆弱範囲であれば対象です。

Nucleiテンプレートでの検出

公開されたNucleiテンプレートはありません。バージョン確認で検出してください。

STEP 4: 修正を適用する

パッチ適用

Node.js / npmでのアップデート

npm install open-webui@0.6.31

判定: コマンド成功後、バージョンが 0.6.31 以上であれば修正済みです。

注意: アップデート前に必ず現在の環境のバックアップを取得してください。ステージング環境で修正を適用後、動作確認を行い、本番環境への影響を最小化しましょう。ダウンタイムの計画も忘れずに。

パッチ即時適用ができない場合の暫定対応

本脆弱性に対する公式の暫定対応策は提示されていません。早期にアップデートを実施してください。

STEP 5: 修正されたことを確認する

STEP 3で実行したバージョン確認コマンドをもう一度実行し、修正が適用されたかを確認します。

期待される出力

Node.js(npm)

npm list open-webui

出力例:

open-webui@0.6.31
└─ open-webui@0.6.31

判定: バージョンが 0.6.31 以上ならOK

追加で確認すべきこと

  • 可能ならベンダー提供の検出ツール(あれば)やNucleiテンプレートでの再検査
  • アクセスログに不審なスクリプト実行やGUI操作の痕跡がないか確認

補足: 悪用観測状況

CVE-2026-45346について、現在のところランサムウェアによる悪用観測は報告されていません。GitHub上や各種セキュリティデータベースに公開PoC等は存在しますが、実際の攻撃として利用されている証拠はありません。よって、すぐに大規模被害が発生しているわけではありません。

補足: CVSSメトリクス詳細

  • AV (Attack Vector, 攻撃ベクタ): ネットワーク経由で攻撃が可能。
  • AC (Attack Complexity, 攻撃の複雑さ): 低い。認証済みユーザーであれば成立。
  • PR (Privileges Required, 必要権限): 認証が必要。
  • UI (User Interaction, ユーザー操作): ユーザーの操作が一部必要。
  • S (Scope, 影響範囲): 同一コンテキスト内に影響が限定。
  • C (Confidentiality, 機密性): 情報漏洩の可能性あり。
  • I (Integrity, 完全性): 改ざんが可能。
  • A (Availability, 可用性): サービス妨害の可能性は低い。

よくある質問(FAQ)

Q. このCVEに対応するために最低限すべきことは何ですか?

A. 本記事のSTEP 3で脆弱なバージョンか確認し、STEP 4で必ず0.6.31へアップデートしてください。その後STEP 5の確認を忘れずに行いましょう。

Q. パッチが適用できない場合、どうすればよいですか?

A. 公式の暫定対応はありません。社内でのネットワーク隔離やアクセス制御強化でリスクを減らし、早急に修正計画を立ててください。

Q. 既に攻撃を受けているか確認する方法はありますか?

A. ログを監視し、異常なスクリプト埋め込みや不審なGUI操作を探してください。ベンダーの検出ツールや将来公開される検知ルールも利用推奨です。

Q. なぜEPSSスコアが重要なのですか?

A. CVSSは脆弱性の深刻度を示しますが、EPSSは実際に悪用される確率を教えてくれます。両方を見れば、優先度判断がより的確になります。

Q. このCVEと類似の脆弱性は他にもありますか?

A. クロスサイトスクリプティング(CWE-80)に分類される脆弱性はウェブアプリケーションでよく見られます。open-webui以外のLLM関連ソフトでも類似問題がある可能性があります。

参考文献

本記事に関連するキーワードから、他のAIセキュリティ記事を探せます。

2026-05-16 追記

本記事の公開後、以下の重要な変化が確認されました(公開からの経過: 0日)。

項目 公開時点 2026-05-16時点 変化の意味
CVSSスコア変化 9 (Critical) 5.1 (MEDIUM) NVD再評価でスコアが下方修正

CVSSスコア変化について

CVE-2026-45346の危険度評価(CVSSスコア)が、NVD(National Vulnerability Database)による再評価の結果、「9 (Critical)」から「5.1 (MEDIUM)」に下方修正されました。これにより、本脆弱性の実際のリスクが当初想定よりも限定的であることが示唆されています。影響範囲や悪用難易度の見直し、特権要件やユーザー関与の条件などが変更の主な要因と考えられます。

これまでCriticalとして即時対応が推奨されていましたが、スコアが中程度に落ち着いたことで、運用上の優先順位はやや下がります。ただし、XSSであることには変わりなく、個別環境の重要度やエクスポージャー次第で依然として注意が必要です。組織としては、本脆弱性がMediumクラスに変更された旨を関係者へ周知するとともに、適切なパッチ適用計画に組み入れることを推奨します。

2026-05-23 追記

本記事の公開後、以下の重要な変化が確認されました(公開からの経過: 6日)。

項目 公開時点 2026-05-23時点 変化の意味
CVSSスコア変化 9 (Critical) 5.4 (MEDIUM) NVD再評価でスコアが下方修正

CVSSスコアの下方修正(9から5.4)

今回、NVDによるCVE-2026-45346のCVSSスコアが「9 (Critical)」から「5.4 (MEDIUM)」へ下方修正されました。これは、初期評価時に想定されていた深刻度よりも技術的なリスクが実際には限定的であったことや、攻撃成立に必要な権限・条件が再精査された結果と考えられます。具体的には、攻撃者が攻撃を成立させるには「LOW」の権限と「REQUIRED」のユーザー操作が必要となり、被害の拡大範囲や自動化の難易度が当初よりも低いと評価されました。

運用者にとっては、クリティカル領域からミディアム領域への格下げはリスク対応の優先順位に直結します。ただし、依然としてXSSの性質上、機密情報の窃取や連鎖的な攻撃は取り得るため、パッチ未適用環境のアップデートは推奨されます。影響範囲や組織規模を踏まえて、通常メンテナンスサイクルでの修正計画への組み入れが現実的な対応方針となります。

2026-05-30 追記

本記事の公開後、以下の重要な変化が確認されました(公開からの経過: 13日)。

項目 公開時点 2026-05-30時点 変化の意味
CVSSスコア変化 9 (Critical) 5.4 (MEDIUM) NVD再評価でスコアが下方修正

CVSSスコア変化について

2026年5月30日現在、CVE-2026-45346のCVSSスコアは、従来の「9 (Critical)」から「5.4 (MEDIUM)」へとNVDによる再評価で大幅に下方修正されました。元々Critical(重大)として扱われていた本脆弱性ですが、リスク要因や攻撃成立条件の追加検証により、影響度が再算定されています。

この修正は、脆弱性の悪用にあたってユーザー操作や低権限アカウントの関与など追加の条件が必要であることが判明したことが一因と推測されます。今回のCVSSスコア見直しにより、緊急度や対応優先順位が大きく変化する可能性があります。実運用上は、引き続きパッチ適用や脆弱性対策を行う必要がありますが、従来の「極めて緊急」とされていた判断から「通常メンテナンス内で対応可能」に移行します。自組織のリスク許容度や運用体制を考慮し、改めて対応計画の見直しをご検討ください。

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