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【高】CVE-2026-45675 Open WebUIの認証バイパス脆弱性でTOCTOUレース条件発生 AI Securityバイブコーダー必読の対応手順

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本記事は公開時点の情報をもとにした速報記事です。内容が更新される場合があるため、必要に応じてベンダー公式情報や一次情報もあわせて確認してください。

目次

結論

  • 危険度: High (CVSS 8.1)
  • 対象: open-webui <= 0.8.12
  • 修正: 0.9.0
  • KEV: No (NVD Critical由来。CISA KEVには未登録)
タイトルの緊急度プレフィックス(【至急】【最重大】等)の意味
表記 条件 意味 対応目安
【至急/ランサム悪用】 CISA KEV登録 + ランサムウェア悪用観測 ランサムグループが現在進行形で悪用 本日中に対応開始
【至急/重大】 CISA KEV登録 + CVSS 9.0以上 実世界で攻撃観測あり + スコア極めて高い 本日中に対応開始
【重大/KEV登録】 CISA KEV登録(CVSS低またはNVD未反映) 実世界で攻撃観測あり 数日以内
【最重大】 CVSS 9.5以上(KEV未登録) 理論上の危険度ほぼ満点、攻撃観測はまだない 1週間以内に対応計画
【重大】 CVSS 9.0〜9.4(KEV未登録) Critical帯の理論的高リスク 1〜2週間以内
【高】 CVSS 7.0〜8.9(KEV未登録) High帯のリスク 計画的に対応
(プレフィックスなし) CVSS 7.0未満 Medium以下のリスク 通常メンテで対応

「至急」と「最重大」の違い: 「至急」は CISA(米国政府機関)が 実際に悪用を観測した CVEに付与されます。「最重大」は CVSS スコア上は最高峰だが、まだ悪用観測がない ものです。同じCVSS 9.8でもKEV登録の有無で扱いが変わります。

最終更新: 2026-05-15 | 本記事は公式情報をもとに作成しています。最新情報はベンダー公式アドバイザリを必ずご確認ください。

STEP やること かかる目安
STEP 1 何が起きているか理解する 5分
STEP 2 急ぎ対応すべきか判断する 3分
STEP 3 自分の環境が対象か確認する 5分〜
STEP 4 修正を適用する 環境による
STEP 5 修正されたことを確認する 3分

STEP 1: 何が起きているか

一言でいうと

CVE-2026-45675はOpen WebUIというオフラインで動作するAIプラットフォームの脆弱性です。LDAPやOAuthの認証処理で最初の管理者ユーザー生成に競合状態があり、攻撃者は管理者権限アカウントを複数作成できます。LLMゲートウェイやAIアプリ運用者は速やかな対応が必要です。

やさしく説明すると

Open WebUIでは最初に管理者アカウントを作るとき、鍵をかけ忘れた玄関のような状態が発生します。LDAPやOAuth認証ルートでこの問題が残り、勝手に複数の管理者アカウントが作れてしまいます。つまり、誰かが「合鍵」を勝手に作れる状態です。

これが悪用されると、本来と違う人が管理者権限を持ち、システムを乗っ取るリスクがあります。

技術的な原因

この脆弱性はTOCTOU(Time-of-Check-Time-of-Use:チェックと利用の間の競合状態)に起因します。最初のユーザー登録時に「ユーザがまだいないか」を確認し、いなければ管理者権限を与えますが、その処理がLDAPやOAuth認証フローで競合し、複数のユーザーが管理者に昇格してしまいます。

CWEでは、CWE-269(権限管理の不備)CWE-362(競合状態)に分類されます。

影響を受けると何が困るか

  • 攻撃者が認証なしに管理者アカウントを複数作成できるため、管理APIを乗っ取られる
  • LLMコンテキスト内の秘匿情報や顧客データの窃取リスク
  • プロンプトインジェクションを利用したエージェントの乗っ取り
  • AIモデルや検索システム(RAG)の改ざん被害
  • システム全体の可用性・安全性の著しい低下
  • AI開発ツール(Cursor, Cline, Copilot 等)を経由した機密情報漏洩や誤動作
  • 複数テナント環境でテナント間の情報漏洩の可能性

もっと詳しく調べたい人へ — 公式情報源マップ

本記事は以下の公式・準公式の情報源から内容を集約しています。一次情報を確認したい場合や英語で詳細を読みたい場合は、各リンクから直接アクセスできます。

カテゴリ 情報源 言語 何が分かるか リンク
総合 NVD(米国 NIST) 米国政府の脆弱性データベース。CVSSスコア、影響を受けるCPE、参考リンクの総合ハブ。最も網羅的。 開く
総合 MITRE CVE CVE採番機関の公式記録。CVE記述の「正本」。NVDより記載が簡潔だが一次情報。 開く
総合 JVN iPedia(JPCERT/CC・IPA) 日本のCSIRTが運用する脆弱性対策情報データベース。日本語で概要・対策が読める。掲載がない場合あり。 開く
総合 CISA KEV(悪用観測カタログ) 米国CISAが実際に悪用を確認している脆弱性のカタログ。掲載されていれば最優先で対応。 開く
総合 GitHub Advisory Database OSSパッケージ(npm/pypi/maven/composer/go等)別の脆弱性アドバイザリ。修正PRへのリンクが豊富。 開く
総合 OpenCVE 複数CVEデータベースの集約検索サービス。タイムラインや関連CVEの俯瞰に有用。 開く
Linux Red Hat CVE Red Hat製品(RHEL/CentOS Stream/Rocky/AlmaLinux系)の影響評価とパッチ状況。 開く
Linux Ubuntu Security Ubuntu の影響評価。各Ubuntuバージョン(22.04/24.04等)でのパッチ提供状況が一目で分かる。 開く
Linux Debian Security Tracker Debian の影響評価。stable/testing/sid別のパッチ状況。Debian派生ディスト利用者向け。 開く
Linux SUSE CVE SUSE Linux Enterprise / openSUSE の影響評価とパッチ状況。 開く
悪用 Exploit Database 公開エクスプロイトのアーカイブ。検出ツールやペネトレーションテストでの参照用。 開く
悪用 Packet Storm Security セキュリティアドバイザリ・エクスプロイトの集約サイト。古めの情報も含む。 開く
悪用 GitHub PoC 検索 GitHubコード検索でCVE IDを直接検索。野良PoCの早期発見に。 開く
悪用 X(Twitter)検索 日英 直近の議論やニュースを観測。In-the-wild悪用の早期検知に有用。 開く
スキャナ Snyk Vulnerability DB パッケージ別の脆弱性詳細と修正バージョン。OSS依存ライブラリ追跡に有用。 開く
スキャナ Tenable(Nessus) Nessusスキャナでの検出プラグイン情報。検出ロジックの参考に。 開く
スキャナ Rapid7(Metasploit/Nexpose) Metasploit悪用モジュール、Nexposeでの検出情報。 開く

掲載しているのは無料でアクセスできる情報源のみです。CVEによっては掲載がないサイトもあります(特にJVN iPediaは日本国内で報告された脆弱性のみ掲載)。

STEP 2: 急ぎ対応すべきか判断する

結論: 高

判断根拠

  • CVSSスコアは8.1でHigh。ネットワーク経由で発生し、攻撃に認証不要・ユーザ操作不要だが攻撃複雑度が高く設定されている
  • EPSSスコアのデータは提供されていないため、悪用予測は不明
  • ランサムウェア悪用の報告は現時点で不明(Unknown)
  • 公開PoC・Exploitは存在しない(0件)ため、現状は悪用コードは確認されていない
  • 攻撃にあたってはLDAPやOAuth環境の認証フローの競合を突く必要があり、攻撃難度は中程度
  • ただし、本脆弱性は管理者権限を奪取されるため、AI Security運用には深刻な影響を及ぼす

誰が動くべきか

  • Open WebUIを使ってLLM GatewayやAIプラットフォームを構築・運用するエンジニア
  • Agentフレームワーク導入時にOpen WebUIと連携している管理者
  • AI駆動開発者(Cursor/Cline/Aider/GitHub Copilotなど)でOpen WebUIを活用している場合も注意
  • MLインフラチームやSecOpsはシステムの脆弱性対応を優先的に進めること

STEP 3: 自分の環境が対象か確認する

影響を受けるバージョン

製品 脆弱なバージョン範囲 修正版
open-webui 0.8.12 以下 0.9.0

バージョン確認コマンド

Python (pip)

pip show open-webui

出力例:

Name: open-webui
Version: 0.8.12
Summary: Open WebUI self-hosted AI platform
...

判定: Version0.8.12 以下なら脆弱0.9.0以上で安全。

Python (pip list)

pip list | grep open-webui

出力例:

open-webui       0.8.12

判定: 0.8.12以下なら脆弱。

設定確認

本脆弱性はバージョン固有で、設定依存ではありません。Open WebUIの 0.8.12以下を使用していれば脆弱です。

Nucleiテンプレートでの検出

本脆弱性に対応する公開Nucleiテンプレートは現時点で存在しません。必ずバージョン確認で判定してください。

STEP 4: 修正を適用する

パッチ適用

Python (pip upgrade)

pip install --upgrade open-webui

判定: バージョンが 0.9.0以上になるようアップグレードしてください。

注意: バージョンアップ前にシステムのバックアップと十分なテスト環境での検証を実施してください。運用停止時間が発生する可能性を利用者に通知しましょう。

パッチ即時適用ができない場合の暫定対応

ベンダーから明確な暫定対応策は提示されていません。LDAPおよびOAuthの最初のユーザー登録機能を限定的に閉鎖するか、管理者ロール割り当てに関わる認証フローを一時的に無効化することを検討してください。ネットワークレベルで該当管理APIへのアクセス制限も効果的です。

STEP 5: 修正されたことを確認する

STEP 3のバージョン確認コマンドを再度実行してください。

期待される出力

Python (pip)

pip show open-webui

出力例:

Name: open-webui
Version: 0.9.0
Summary: Open WebUI self-hosted AI platform
...

判定: バージョンが 0.9.0以上なら安全

追加で確認すべきこと

公開Nucleiテンプレートはありませんが、ログに不審な管理者アカウント作成やLDAP/OAuth認証時の異常アクセスがないかを監視してください。

補足: 悪用観測状況

現時点でCISA KEVカタログには未登録で、ランサムウェアによる悪用の報告もありません。GitHub上のPoCや公開エクスプロイトも見つかっていません。ただし、管理者権限を奪取される脆弱性であるため速やかな対応が推奨されます。

補足: CVSSメトリクス詳細

  • AV (Attack Vector: 攻撃元):NETWORK ネットワーク経由で攻撃可能
  • AC (Attack Complexity: 攻撃の複雑さ):HIGH 攻撃成功に高度な条件が必要
  • PR (Privileges Required: 必要権限):NONE 認証なしで攻撃可能
  • UI (User Interaction: ユーザー操作):NONE ユーザー操作を必要としない
  • S (Scope: 影響範囲):UNCHANGED 権限やリソースの範囲は変わらない
  • C (Confidentiality Impact: 機密性への影響):HIGH 機密情報が漏洩する可能性あり
  • I (Integrity Impact: 完全性への影響):HIGH データ改ざんの危険あり
  • A (Availability Impact: 可用性への影響):HIGH サービス妨害または停止の恐れあり

よくある質問(FAQ)

Q. このCVEに対応するために最低限すべきことは何ですか?

A. STEP 3で対象バージョンを確認し、STEP 4で0.9.0以上へのアップグレードを実施してください。再確認はSTEP 5で行います。

Q. パッチが適用できない場合、どうすればよいですか?

A. 管理者アカウント作成機能の一時停止やネットワークアクセス制限を行い、LDAP/OAuthの最初のユーザー登録フローを制限してください。

Q. 既に攻撃を受けているか確認する方法はありますか?

A. 管理者権限を持つユーザーアカウントの増加や異常なLDAP・OAuth認証ログがないか監査してください。現時点で攻撃観測はありません。

Q. なぜEPSSスコアが重要なのですか?

A. CVSSは脆弱性の深刻度を示しますが、EPSSは実際に悪用される確率を推定します。両方を評価することで対応優先度を正確に判断できます。

Q. このCVEと類似の脆弱性は他にもありますか?

A. TOCTOU競合状態や権限管理不備に分類される脆弱性は他にもあります。関係コードの競合制御と権限割当処理の見直しが重要です。

参考文献

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