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【高】CVE-2026-56270 Flowiseにおける認証バイパスでOAuth秘密情報漏洩の危険性 AI Securityエンジニア必見の緊急対策ガイド

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本記事は公開時点の情報をもとにした速報記事です。内容が更新される場合があるため、必要に応じてベンダー公式情報や一次情報もあわせて確認してください。

目次

結論

  • 危険度: High (CVSS 7.5)
  • 対象: flowise <= 3.0.13
  • 修正: 3.1.0
  • KEV: No (NVD Critical由来。CISA KEVには未登録)
タイトルの緊急度プレフィックス(【至急】【最重大】等)の意味
表記 条件 意味 対応目安
【至急/ランサム悪用】 CISA KEV登録 + ランサムウェア悪用観測 ランサムグループが現在進行形で悪用 本日中に対応開始
【至急/重大】 CISA KEV登録 + CVSS 9.0以上 実世界で攻撃観測あり + スコア極めて高い 本日中に対応開始
【重大/KEV登録】 CISA KEV登録(CVSS低またはNVD未反映) 実世界で攻撃観測あり 数日以内
【最重大】 CVSS 9.5以上(KEV未登録) 理論上の危険度ほぼ満点、攻撃観測はまだない 1週間以内に対応計画
【重大】 CVSS 9.0〜9.4(KEV未登録) Critical帯の理論的高リスク 1〜2週間以内
【高】 CVSS 7.0〜8.9(KEV未登録) High帯のリスク 計画的に対応
(プレフィックスなし) CVSS 7.0未満 Medium以下のリスク 通常メンテで対応

「至急」と「最重大」の違い: 「至急」は CISA(米国政府機関)が 実際に悪用を観測した CVEに付与されます。「最重大」は CVSS スコア上は最高峰だが、まだ悪用観測がない ものです。同じCVSS 9.8でもKEV登録の有無で扱いが変わります。

最終更新: 2026-06-24 | 本記事は公式情報をもとに作成しています。最新情報はベンダー公式アドバイザリを必ずご確認ください。

STEP やること かかる目安
STEP 1 何が起きているか理解する 3分
STEP 2 急ぎ対応すべきか判断する 3分
STEP 3 自分の環境が対象か確認する 5分(環境による)
STEP 4 修正を適用する 環境により30分〜
STEP 5 修正されたことを確認する 3分

STEP 1: 何が起きているか

一言でいうと

CVE-2026-56270は、Flowise (バージョン3.0.13以前)のAPIに認証抜けがあり、攻撃者が組織のSSO設定やOAuthクライアントの秘密を認証なしで盗めます。これはLLMゲートウェイの運用者にとって最優先で対応すべき重大な脆弱性です。

やさしく説明すると

簡単に言うと、玄関の鍵がかかっていない状態で誰でも玄関から秘密の鍵を持ち出せるようなものです。この場合、Flowiseが提供するログイン方法設定のAPIに認証がなく、攻撃者は組織の重要なOAuth認証情報を自由に取得できます。つまり、悪用されると外部サービスとの連携を丸ごと乗っ取られてしまう可能性があります。

技術的な原因

この脆弱性はCWE-306「認証なしアクセス」に該当します。Flowiseの /api/v1/loginmethod エンドポイントに認証チェックが欠けており、外部からの認証なしのリクエストで重要情報を取得可能な状態でした。特に、OAuthのクライアントシークレットを平文で返してしまうため、機密情報の漏洩リスクが非常に高いです。

影響を受けると何が困るか

  • FlowiseをLLMアプリやエージェント基盤に組み込んでいる場合、OAuth認証情報(Google/Microsoft/GitHub/Auth0)が漏洩する
  • APIキーやOAuthクライアントシークレットが盗まれ、クラウドサービスへの不正アクセスや不正利用が発生する
  • 不正にエージェントやAI Gatewayが乗っ取られ、プロンプトインジェクションや悪意ある動作を招く
  • 顧客情報を含むLLMのコンテキスト情報の間接的な漏洩リスクが増大する
  • 不正利用による請求コストの爆増やサービス停止の可能性がある

もっと詳しく調べたい人へ — 公式情報源マップ

本記事は以下の公式・準公式の情報源から内容を集約しています。一次情報を確認したい場合や英語で詳細を読みたい場合は、各リンクから直接アクセスできます。

カテゴリ 情報源 言語 何が分かるか リンク
総合 NVD(米国 NIST) 米国政府の脆弱性データベース。CVSSスコア、影響を受けるCPE、参考リンクの総合ハブ。最も網羅的。 開く
総合 MITRE CVE CVE採番機関の公式記録。CVE記述の「正本」。NVDより記載が簡潔だが一次情報。 開く
総合 JVN iPedia(JPCERT/CC・IPA) 日本のCSIRTが運用する脆弱性対策情報データベース。日本語で概要・対策が読める。掲載がない場合あり。 開く
総合 CISA KEV(悪用観測カタログ) 米国CISAが実際に悪用を確認している脆弱性のカタログ。掲載されていれば最優先で対応。 開く
総合 GitHub Advisory Database OSSパッケージ(npm/pypi/maven/composer/go等)別の脆弱性アドバイザリ。修正PRへのリンクが豊富。 開く
総合 OpenCVE 複数CVEデータベースの集約検索サービス。タイムラインや関連CVEの俯瞰に有用。 開く
Linux Red Hat CVE Red Hat製品(RHEL/CentOS Stream/Rocky/AlmaLinux系)の影響評価とパッチ状況。 開く
Linux Ubuntu Security Ubuntu の影響評価。各Ubuntuバージョン(22.04/24.04等)でのパッチ提供状況が一目で分かる。 開く
Linux Debian Security Tracker Debian の影響評価。stable/testing/sid別のパッチ状況。Debian派生ディストリ利用者向け。 開く
Linux SUSE CVE SUSE Linux Enterprise / openSUSE の影響評価とパッチ状況。 開く
悪用 Exploit Database 公開エクスプロイトのアーカイブ。検出ツールやペネトレーションテストでの参照用。 開く
悪用 Packet Storm Security セキュリティアドバイザリ・エクスプロイトの集約サイト。古めの情報も含む。 開く
悪用 GitHub PoC 検索 GitHubコード検索でCVE IDを直接検索。野良PoCの早期発見に。 開く
悪用 X(Twitter)検索 日英 直近の議論やニュースを観測。In-the-wild悪用の早期検知に有用。 開く
スキャナ Snyk Vulnerability DB パッケージ別の脆弱性詳細と修正バージョン。OSS依存ライブラリ追跡に有用。 開く
スキャナ Tenable(Nessus) Nessusスキャナでの検出プラグイン情報。検出ロジックの参考に。 開く
スキャナ Rapid7(Metasploit/Nexpose) Metasploit悪用モジュール、Nexposeでの検出情報。 開く

掲載しているのは無料でアクセスできる情報源のみです。CVEによっては掲載がないサイトもあります(特にJVN iPediaは日本国内で報告された脆弱性のみ掲載)。

STEP 2: 急ぎ対応すべきか判断する

結論: 高

判断根拠

  • CVSSスコアは7.5で「High」評価。これはネットワーク経由で認証不要で攻撃できるため、実務的に注意が必要なレベル。
  • EPSSスコアは提供されていません(悪用予測は不明)。
  • ランサムウェアによる悪用は未確認。
  • 公開PoCは存在しませんが、GitHub Advisory Databaseで詳細が公開されているため情報は広く知られています。
  • 攻撃は認証なしで成功し、ユーザ操作も不要です。したがって、対象環境が外部からアクセス可能な場合はリスクが高いです。

誰が動くべきか

  • FlowiseでLLM GatewayやAI Agentフレームワークを構築・運用している開発・運用チーム
  • Flowiseのセルフホストやクラウドインスタンスを管理するSRE/SecOpsチーム
  • Cursor/Cline/GitHub Copilotなど、Flowise連携を使っているバイブコーダー開発者

STEP 3: 自分の環境が対象か確認する

影響を受けるバージョン

製品 脆弱なバージョン範囲 修正版
flowise 3.0.13 以下 3.1.0

バージョン確認コマンド

Python (pip)

pip show flowise

出力例:

Name: flowise
Version: 3.0.12
Summary: Flowise AI - Open source prompt management & AI workflows builder

判定: バージョンが 3.0.13 以下なら脆弱。3.1.0 以上なら安全。

Python (pip)

pip list | grep flowise

出力例:

flowise                  3.0.13

判定: 上記出力で 3.0.13 以下なら脆弱。

設定確認

今回の脆弱性は認証チェックの欠落で起きており、特定の設定で無効になるものではありません。したがって、バージョンが脆弱範囲にあれば認証設定にかかわらず影響を受けます。

Nucleiテンプレートでの検出

現状、CVE-2026-56270に対応した公開Nucleiテンプレートはありません。バージョン確認による検出が推奨されます。

STEP 4: 修正を適用する

パッチ適用

Python (pip) でのアップグレード

pip install --upgrade flowise

出力例:

Successfully installed flowise-3.1.0

判定: バージョンが 3.1.0 以上になれば修正済み。

注意: アップグレード前に必ず現在の設定とデータのバックアップを取得してください。ステージング環境で動作検証を行い、本番環境へ適用する際はダウンタイム計画を立ててください。

パッチ即時適用ができない場合の暫定対応

公式からの暫定対応は現在提示されていません。緊急の場合は該当エンドポイントのネットワーク遮断やアクセス制御を設定し、外部からの無認証リクエストを防ぐことを検討してください。

STEP 5: 修正されたことを確認する

STEP 3 で実施したバージョン確認コマンドを再実行してください。

期待される出力

Python (pip)

pip show flowise

出力例:

Name: flowise
Version: 3.1.0
Summary: Flowise AI - Open source prompt management & AI workflows builder

判定: バージョンが 3.1.0 以上なら問題ありません。

Python (pip)

pip list | grep flowise

出力例:

flowise                  3.1.0

判定: 3.1.0 以上なら修正済みと判断できます。

追加で確認すべきこと

望ましい場合は、ログを詳しく確認し、対象APIエンドポイントに対する異常なアクセスや情報漏洩の証拠がないか確認してください。公開Nucleiテンプレートがないため、手動の監査も有効です。

補足: 悪用観測状況

現時点でGitHubにPoCコードは公開されていません。また、CISA KEVにも登録はなく、ランサムウェアや攻撃グループによる悪用報告はありません。とはいえ、認証なしで機密情報が漏れるため計画的な対応が強く推奨されます。

補足: CVSSメトリクス詳細

  • AV(Attack Vector/攻撃元): NETWORK – ネットワーク経由で攻撃可能
  • AC(Attack Complexity/攻撃複雑度): LOW – 簡単に攻撃可能
  • PR(Privileges Required/必要権限): NONE – 認証や特別な権限不要
  • UI(User Interaction/ユーザ操作): NONE – ユーザ操作を必要としない
  • S(Scope/範囲変更): UNCHANGED – システムの他部分に影響なし
  • C(Confidentiality Impact/機密性影響): HIGH – 機密情報が漏洩する
  • I(Integrity Impact/完全性影響): NONE – データの改ざんは起きない
  • A(Availability Impact/可用性影響): NONE – サービス停止は起きない

よくある質問(FAQ)

Q. このCVEに対応するために最低限すべきことは何ですか?

A. STEP 3で自分の環境のflowiseバージョンを確認し、3.0.13以下であればSTEP 4で3.1.0へのアップグレードを行ってください。

Q. パッチが適用できない場合、どうすればよいですか?

A. 対応が難しい場合は該当APIエンドポイントの外部からのアクセスを制限し、認証なしアクセスを防ぐことが暫定対応となります。

Q. 既に攻撃を受けているか確認する方法はありますか?

A. ログを確認して /api/v1/loginmethod への不正アクセスや異常なGETリクエストがないか調べてください。PoCが公開されていないため、ベンダーからのIOCはありません。

Q. なぜEPSSスコアが重要なのですか?

A. CVSSは技術的な危険度を示しますが、EPSSは実際にその脆弱性が「悪用される可能性の確率」を示します。両情報を合わせると対応優先順位が正確になります。

Q. このCVEと類似の脆弱性は他にもありますか?

A. CWE-306「認証なしアクセス」の脆弱性は他のLLM ProxyやAgentic AIフレームワークでも発生する可能性があります。Flowise以外も合わせて運用環境を点検してください。

参考文献

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