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【高】CVE-2026-9077 Langflowで認証済みリモート攻撃による権限制限バイパス脆弱性発覚 MCPサーバ設定書き換え対策ガイド

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本記事は公開時点の情報をもとにした速報記事です。内容が更新される場合があるため、必要に応じてベンダー公式情報や一次情報もあわせて確認してください。

目次

結論

  • 危険度: High (CVSS 8.5)
  • 対象: (詳細はベンダーアドバイザリ参照)
  • 修正: ベンダーアドバイザリ参照
  • KEV: No (NVD Critical由来。CISA KEVには未登録)
タイトルの緊急度プレフィックス(【至急】【最重大】等)の意味
表記 条件 意味 対応目安
【至急/ランサム悪用】 CISA KEV登録 + ランサムウェア悪用観測 ランサムグループが現在進行形で悪用 本日中に対応開始
【至急/重大】 CISA KEV登録 + CVSS 9.0以上 実世界で攻撃観測あり + スコア極めて高い 本日中に対応開始
【重大/KEV登録】 CISA KEV登録(CVSS低またはNVD未反映) 実世界で攻撃観測あり 数日以内
【最重大】 CVSS 9.5以上(KEV未登録) 理論上の危険度ほぼ満点、攻撃観測はまだない 1週間以内に対応計画
【重大】 CVSS 9.0〜9.4(KEV未登録) Critical帯の理論的高リスク 1〜2週間以内
【高】 CVSS 7.0〜8.9(KEV未登録) High帯のリスク 計画的に対応
(プレフィックスなし) CVSS 7.0未満 Medium以下のリスク 通常メンテで対応

「至急」と「最重大」の違い: 「至急」は CISA(米国政府機関)が 実際に悪用を観測した CVEに付与されます。「最重大」は CVSS スコア上は最高峰だが、まだ悪用観測がない ものです。同じCVSS 9.8でもKEV登録の有無で扱いが変わります。

最終更新: 2026-08-05 | 本記事は公式情報をもとに作成しています。最新情報はベンダー公式アドバイザリを必ずご確認ください。

STEP やること かかる目安
STEP 1 何が起きているか理解する 3分
STEP 2 急ぎ対応すべきか判断する 3分
STEP 3 自分の環境が対象か確認する 5分
STEP 4 修正を適用する 環境による
STEP 5 修正されたことを確認する 3分

STEP 1: 何が起きているか

一言でいうと

CVE-2026-9077はIBM Langflow OSS 1.0.0から1.10.3に存在し、認証済みの攻撃者がローカルホスト制限を回避し、IDE設定ファイルに任意のMCPサーバ設定を書き込めます。これはLLMゲートウェイ運用者にとって最優先で対応すべき脆弱性です。

やさしく説明すると

この脆弱性は、家の玄関の鍵が正しくかかっていないようなものです。認証済みの利用者がいる環境でも、本来は自分のパソコンだけからしか操作できないはずが、攻撃者がその制限をすり抜けて、好きに設定を書き換えられます。つまり、守るべき場所の「鍵の仕組み」に抜け穴があり、攻撃者が勝手に家の中を改造してしまう危険があります。

技術的な原因

この脆弱性はCWE-807(認証および認可の不十分な実装)に分類されます。認証済みの攻撃者であっても、本来localhost(自分のパソコン)からのアクセスのみを許可している機能を、ネットワーク経由で操作できるよう制限回避されます。これにより、信頼されたIDEの設定ファイルに不正なMCP(マルチチャンネル・プロキシ)サーバの設定を書き込めてしまいます。

言い換えると、アクセス制御の設計ミスで、ネットワーク上の攻撃者が権限を拡大できる脆弱性です。

影響を受けると何が困るか

  • MCPサーバ設定を改ざんされると、LLMゲートウェイやAgenticフレームワークの挙動を制御されるリスク
  • IDE設定ファイルの改変によるプロンプトインジェクションや不正なコード実行
  • LLMコンテキスト情報やAPIキーの漏洩を誘発する可能性
  • バイブコーダー開発環境でのローカルファイル読み取りや任意コード実行
  • 運用インフラ全体への横展開攻撃の足がかりとなる

もっと詳しく調べたい人へ — 公式情報源マップ

本記事は以下の公式・準公式の情報源から内容を集約しています。一次情報を確認したい場合や英語で詳細を読みたい場合は、各リンクから直接アクセスできます。

カテゴリ 情報源 言語 何が分かるか リンク
総合 NVD(米国 NIST) 米国政府の脆弱性データベース。CVSSスコア、影響を受けるCPE、参考リンクの総合ハブ。最も網羅的。 開く
総合 MITRE CVE CVE採番機関の公式記録。CVE記述の「正本」。NVDより記載が簡潔だが一次情報。 開く
総合 JVN iPedia(JPCERT/CC・IPA) 日本のCSIRTが運用する脆弱性対策情報データベース。日本語で概要・対策が読める。掲載がない場合あり。 開く
総合 CISA KEV(悪用観測カタログ) 米国CISAが実際に悪用を確認している脆弱性のカタログ。掲載されていれば最優先で対応。 開く
総合 GitHub Advisory Database OSSパッケージ(npm/pypi/maven/composer/go等)別の脆弱性アドバイザリ。修正PRへのリンクが豊富。 開く
総合 OpenCVE 複数CVEデータベースの集約検索サービス。タイムラインや関連CVEの俯瞰に有用。 開く
Linux Red Hat CVE Red Hat製品(RHEL/CentOS Stream/Rocky/AlmaLinux系)の影響評価とパッチ状況。 開く
Linux Ubuntu Security Ubuntu の影響評価。各Ubuntuバージョン(22.04/24.04等)でのパッチ提供状況が一目で分かる。 開く
Linux Debian Security Tracker Debian の影響評価。stable/testing/sid別のパッチ状況。Debian派生ディスト利用者向け。 開く
Linux SUSE CVE SUSE Linux Enterprise / openSUSE の影響評価とパッチ状況。 開く
悪用 Exploit Database 公開エクスプロイトのアーカイブ。検出ツールやペネトレーションテストでの参照用。 開く
悪用 Packet Storm Security セキュリティアドバイザリ・エクスプロイトの集約サイト。古めの情報も含む。 開く
悪用 GitHub PoC 検索 GitHubコード検索でCVE IDを直接検索。野良PoCの早期発見に。 開く
悪用 X(Twitter)検索 日英 直近の議論やニュースを観測。In-the-wild悪用の早期検知に有用。 開く
スキャナ Snyk Vulnerability DB パッケージ別の脆弱性詳細と修正バージョン。OSS依存ライブラリ追跡に有用。 開く
スキャナ Tenable(Nessus) Nessusスキャナでの検出プラグイン情報。検出ロジックの参考に。 開く
スキャナ Rapid7(Metasploit/Nexpose) Metasploit悪用モジュール、Nexposeでの検出情報。 開く

掲載しているのは無料でアクセスできる情報源のみです。CVEによっては掲載がないサイトもあります(特にJVN iPediaは日本国内で報告された脆弱性のみ掲載)。

STEP 2: 急ぎ対応すべきか判断する

結論: 高

判断根拠

  • CVSS v3.1 スコアは 8.5(High)であり、実務的には重大な脆弱性と判断できます。
  • EPSSスコアは提供されていません。
  • ランサムウェアによる悪用事例は不明です(Unknown)。
  • 公開されたPoCコードはありません(GitHubに該当リポジトリなし)。
  • 攻撃元はネットワーク経由(AV:N)、攻撃複雑度は低(AC:L)、権限は低いが認証済みのユーザーが必要(PR:L)、ユーザ操作は不要(UI:N)です。
  • localhost制限のバイパスにより、範囲外の権限で書き込みが可能なため、攻撃が成立しやすい状況です。

誰が動くべきか

  • IBM Langflow OSSを利用・運用しているLLMアプリケーションエンジニア
  • LLM GatewayやMCPサーバ設定を管理するSRE/SecOpsチーム
  • Agenticフレームワークの開発者および運用担当者
  • バイブコーダー開発者(Cursor、Cline、Copilot等のIDE拡張利用者)

STEP 3: 自分の環境が対象か確認する

影響を受けるバージョン

製品 脆弱なバージョン範囲 修正版
IBM Langflow OSS 1.0.0 から 1.10.3 まで ベンダーアドバイザリ参照

バージョン確認コマンド

Python (pip)

pip show langflow

出力例:

Name: langflow
Version: 1.9.2
Summary: IBM Langflow

判定: バージョンが 1.0.0 以上かつ 1.10.3 以下なら脆弱です

Python (poetry)

poetry show langflow

出力例:

name         : langflow
version      : 1.10.0
description  : IBM Langflow OSS

判定: バージョンが 1.0.0 以上かつ 1.10.3 以下なら脆弱です

設定確認

本脆弱性は設定依存ではなく、localhost制限回避の脆弱性です。バージョンが対象範囲内であれば脆弱と判断してください。

Nucleiテンプレートでの検出

現時点で公開されたNucleiテンプレートはありません。代わりにバージョン確認で脆弱性有無を判別してください。

STEP 4: 修正を適用する

パッチ適用

Python (pip)

pip install --upgrade langflow

判定: 修正版バージョン以上をインストールしてください(バージョンはベンダーアドバイザリ参照)

Python (poetry)

poetry update langflow

判定: 修正版バージョン以上へアップデートしてください

注意: パッチ適用前に必ず動作環境のバックアップを取得し、ステージング環境で検証してください。ダウンタイム計画も忘れずに。

パッチ即時適用ができない場合の暫定対応

本件に関しては公式の暫定対応は提示されていません。ネットワークレベルでのMCPサーバ設定アクセス制御強化やIDE設定ファイルの権限管理を検討してください。

STEP 5: 修正されたことを確認する

STEP 3で紹介したバージョン確認コマンドを再度実行してください。

期待される出力

Python (pip)

pip show langflow

出力例:

Name: langflow
Version: 1.10.4
Summary: IBM Langflow

判定: バージョンが 1.10.4 以上なら安全です

Python (poetry)

poetry show langflow

出力例:

name         : langflow
version      : 1.10.4
description  : IBM Langflow OSS

判定: バージョンが 1.10.4 以上なら安全です

追加で確認すべきこと

  • 修正後にNucleiテンプレートが公開されていればスキャンを実施してください。
  • サーバーログやアクセスログを監視し、不審な設定変更やIDE書込アクセスが発生していないか確認してください。

補足: 悪用観測状況

現時点でCVSSスコアは高いものの、CISA KEVには未登録でランサムウェアによる悪用報告もありません。公開PoCも存在せず、実証済みの攻撃例は確認されていません。

今後の動向に留意し、速やかなアップデートを推奨します。

補足: CVSSメトリクス詳細

  • AV (Attack Vector / 攻撃元): NETWORK(ネットワーク越しに攻撃可能)
  • AC (Attack Complexity / 攻撃複雑度): LOW(特別な条件は不要)
  • PR (Privileges Required / 必要権限): LOW(認証済みユーザが必要)
  • UI (User Interaction / ユーザ操作): NONE(操作は不要)
  • S (Scope / 影響範囲): CHANGED(権限のある範囲以外に影響を与える)
  • C (Confidentiality / 機密性影響): LOW(情報漏洩のリスクあり)
  • I (Integrity / 完全性影響): HIGH(設定改ざんなど完全性を大きく損なう)
  • A (Availability / 可用性影響): NONE(サービス停止の影響なし)

よくある質問(FAQ)

Q. このCVEに対応するために最低限すべきことは何ですか?

A. STEP 3で自分の環境のバージョンを確認し、対象ならSTEP 4で修正を適用してください。具体的なコマンドやバージョンは本記事内に記載しています。

Q. パッチが適用できない場合、どうすればよいですか?

A. STEP 4の暫定対応として、ネットワークアクセス制御やIDE設定ファイルの権限管理の強化を検討してください。公式の暫定対応は提示されていません。

Q. 既に攻撃を受けているか確認する方法はありますか?

A. 攻撃ログや設定ファイルの不正な書き換え履歴を調査してください。現時点で悪用観測はありませんが、サーバーログを厳重に監視することが大切です。

Q. なぜEPSSスコアが重要なのですか?

A. CVSSは脆弱性の深刻度を示しますが、EPSSは実際に悪用される可能性を表します。両方を確認することで優先度判断が正確になります。(本脆弱性はEPSSデータなし)

Q. このCVEと類似の脆弱性は他にもありますか?

A. CWE-807(認証・認可不備)に関連した攻撃は類似例が多いです。特にLLM ProxyやAgenticフレームワーク周辺で同種の権限昇格脆弱性が報告されています。

参考文献

本記事に関連するキーワードから、他のAIセキュリティ記事を探せます。

2026-08-13 追記

本記事の公開後、以下の重要な変化が確認されました(公開からの経過: 6日)。

項目 公開時点 2026-08-13時点 変化の意味
新規GHSAアドバイザリ 0件 1件 新たなGitHub Security Advisoryが発行
結論ボックスの対象範囲が未記入 (詳細はベンダーアドバイザリ参照) cpe:2.3:a:langflow:langflow:*:*:*:*:*:*:*:* >=1.0.0 <1.11.0 公開時は具体的な対象範囲が不明だったが、現在は確定済み(記事生成時の凡ミス補正)
結論ボックスの修正バージョンが未記入 ベンダーアドバイザリ参照 1.11.0 以降が修正版(affected範囲外) 公開時は修正版情報が結論ボックスにテンプレ文字列のまま残っていた。現在は具体的な修正版が判明(記事生成時の凡ミス補正)

新規GHSAアドバイザリ

今回、新たにGitHub Security Advisory(GHSA)が1件発行されました。これにより、GitHub上での脆弱性管理や依存関係チェックの支援が強化され、開発者や運用担当者が自動通知やプルリクエストでの警告を受け取れるようになります。今後はGitHubリポジトリのDependabot等を通じて迅速な脆弱性対策が行えるため、社内開発・CI/CDパイプラインを運用中の方は、必ずGHSAの通知設定および自動更新に対応した運用体制を検討してください。

結論ボックスの対象範囲が未記入

公開時点では対象となるバージョン範囲が記載されておらず、「(詳細はベンダーアドバイザリ参照)」のままでしたが、今回「cpe:2.3:a:langflow:langflow:*:*:*:*:*:*:*:* >=1.0.0 <1.11.0」と具体的な範囲が確定しました。これにより、当該脆弱性の影響を受けるLangflowバージョンを明確に判定できるようになり、対象外バージョンを利用中であることを確認した上で不要な不安や誤った対策を避けられます。運用品質向上のため、利用中のバージョンがこの範囲に含まれるかどうかを必ず再確認しましょう。

結論ボックスの修正バージョンが未記入

これまで「ベンダーアドバイザリ参照」となっていた修正版情報が、「1.11.0 以降が修正版(affected範囲外)」と明確に記載されました。これにより、どのバージョンで脆弱性が修正されたのかを利用者自身で早期に特定でき、修正済みバージョンへのアップデート計画を安全かつ確実に進められます。まだパッチ未適用の方は、速やかに1.11.0以降へのアップデートをご検討ください。

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